第37話
文字数 650文字
お腹すいてきたね。
ご飯、なにがいいかな
あ、俺たこ焼き好き
じゃあ私もたこ焼きにしようかな
じゃあ俺もそれで……
塩味とソース味があったので、
カナトさんと私は塩味、
シュウトくんはソース味を注文した。
適当なイスを見つけると
そこでさっそくパックを広げ、
みんなでたこ焼きを食べ始めた。
あ、たこやきうめえ
うん、おいしいね
（ソース味もおいしそうだな……）
思わずシュウトくんのソースたこ焼きをみてしまう。
ん？ソース味、気になる？
その視線に気づいたのか、シュウトくんが声をかけてきた。
う、うん、ちょっと……
じゃあ口開けろよ、一個入れてやるから
えっ、こんなアツアツのたこ焼き、
丸ごと口の中に入れたら、やけどしちゃうよ～
ぷぷっ……気づいた？くくくっ……。
ほら、好きなだけ持ってっていいぞ
そういうとシュウトくんは私にたこ焼きの入ったパックを差し出した。
うん……。
ありがとう……
あの……。
塩味も、食べてみる……？
あ、欲しい欲しい
……。
あーんする？
ぶっ……しねーよ。あちーし
ぷぷっと笑うシュウトくん。
左隣に座っている
カナトさんの方をちらっとみると
カナトさんは黙々とたこ焼きを食べていた。
カナトさっきからなんもしゃべんねーな。
いねえみてぇだぞ
……いや。
２人は歳が近いから、話しやすいのかと思って、みてた
まあカナトは６つも上だからな～
（あ、あれ？カナトさん、もしかして、ちょっとだけしょんぼりしてる……？
……。
うーん……。
シュウトくんとは確かにしゃべりやすいけど、
カナトさんとうまく話せないのは、
ドキドキしすぎるから、なんだけどな……）
