第18話
文字数 389文字
子供達が、宙に浮いて飛びかかってくる。
私は、それを振り払った。
……子供達の誰かが不気味な音色の口笛をふくと、
どこからともなく大人達が、
まるでゾンビのようにぞろぞろとやってきた。
颯太くんの声に反応した大人たちは
私の腕をがしっとつかむと、羽交い絞めにして動けなくした。
私は思わず目をぎゅっとつぶる……。
突然ドンッと激しい音と衝撃を感じると、
私を羽交い絞めにしていた大人たちの手が緩んだ。
そっと目を開けると、
蓮くん達や大人達は突然意識を喪失しパタパタと倒れていった。