第40話

文字数 890文字



とりあえずざっと洗って出てくると、




シュウトくんはおらず、カナトさんの姿もなかった。


(……あれ……2人ともいないや……。




……まあカナトさんは私より派手に汚れちゃってたからな……。






……シュウトくんは……どうしたんだろ……。






……まあいいや、とりあえず


ここで待っていれば、帰ってくるだろうし……)




イスに座り、ぼんやり待っていると、


さく、さくっと足音を立てて、知らない男性二人が近づいてきた。


(……?)

あれーお嬢ちゃん一人ぃ?




ねーねーじゃあ俺らと一緒に花火みようよ。




人気のないところで、ねっ?

……!
ばっと手をつかまれて嫌悪感が走る。
やだ……離してよ……!

お、元気いいねぇ……




俺、君みたいな子好みだな~

ほら、ほら、俺らと一緒に行こうよ~
……俺の連れに何か用ですか


少し切れ気味の表情で


ナンパ男の腕を締め上げるカナトさん。

……!カナトさん……
私はささっとカナトさんの後ろに隠れた。
くそっ彼氏づれかよ
ちっ……いこうぜいこうぜ
男たちは去っていった。
……

大丈夫?紗奈ちゃん……




ごめんね一人にしちゃって……

う、ううん……。




助けてくれて、ありがとう、カナトさん……

ほっとしたら、瞳が少しだけ潤んだ。





……そこに花火の音がし始める……。


あ……
花火大会、始まっちゃったね……

うん……。




……




やっぱりここからじゃあんまり見えないね

そうだね……

……それにしても




シュウトくんは、どこに行っちゃったのかな?

ああ……シュウトなら、心配ないよ
……?

……。




その、花火は2人でみたほうがいいんじゃないかって……

え……?
……

ど、どうしたんだろ、急に……




2人で花火を見ろ、なんて……

……さあ……わかんないけど……

……。




で、でもどうしようか、ここからじゃ人の頭しか……




この辺じゃ少しぐらい移動しても、そんなに変わらなそうだし……

ん……。




紗奈ちゃん、こっちきて

何故か人気のない建物のかげに行き、おいでおいでをするカナトさん。

??




どうしたの?カナトさん……

俺、実はこの花火会場の穴場スポット知ってるんだ
え……?
テレポートするから、つかまって

え、え?




……うん……

カナトさんにくっつく私。




カナトさんはふわっと抱きしめてきた。


離れないでね
……うん
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登場人物紹介

星崎 紗奈 (ほしざき さな)


17歳 専門学生


本編の主人公。

ラビス

カナト

紬(つむぎ)

蓮(れん)

颯太(そうた)

その他人物


↓(以下ネタバレ含む人物:表情など)


読む前に見ないほうがいいかもしれません

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト


カナト

カナト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

駅員

青年悪魔

カナト

カナト

カナト

カナト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

男の子

女の人

男1

男2

???

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