第40話
文字数 890文字
とりあえずざっと洗って出てくると、
シュウトくんはおらず、カナトさんの姿もなかった。
(……あれ……2人ともいないや……。
……まあカナトさんは私より派手に汚れちゃってたからな……。
……シュウトくんは……どうしたんだろ……。
……まあいいや、とりあえず
ここで待っていれば、帰ってくるだろうし……)
イスに座り、ぼんやり待っていると、
さく、さくっと足音を立てて、知らない男性二人が近づいてきた。
少し切れ気味の表情で
ナンパ男の腕を締め上げるカナトさん。
……そこに花火の音がし始める……。
カナトさんにくっつく私。
カナトさんはふわっと抱きしめてきた。