第6話
文字数 409文字
……ちゃん……紗奈ちゃん
カナトさんの声がする。
はっと目を開けると、日はだいぶ傾いていた。
え、あれ、今何時！？
まさか、わたし、あれからずっと寝てました！？
うん、ぐっすりと
クスクスと笑うカナトさん。
（うわ……。私、なにやってるんだろっ）
そろそろ起きないと、
少し寒くなってくるかも
う、うん……起きる……
（っていうか寝るつもりなんてなかったのに……）
それじゃ俺、これから用事があるから、行くね
あ、はい……
それじゃ、またね
う、うん……また……
そういうとカナトさんは去って行ってしまった。
（あー……せっかく久しぶりに会えたのに、アイスクリーム食べただけで
寝てしまうってなんだろ……
ちょっとあほすぎるのでは……
あーあ……やっぱりカナトさんには、変なところばっかりみられてるかも……）
ハッハッ
ハックシュン……
（うーん……寒くなってきてしまった。
あれ？ところで私どうやって帰ればいいんだろ……。
……お金、あんまり持ってないんだけど……）
