第8話
文字数 768文字
あれから数日後。
私は自分の部屋のイスに座り、机に肘をついて、ぼんやりと考え事をしていた。
(ふぅ……なんだか再会してから
カナトさんのことばっかり考えてるなぁ……。
また、会いたいな。
……それにしても、どうして会ったばかりなのに、こんなに気になるんだろ……。
やっぱり、好き……なのかな……。
うーん……。
……人を好きになるのって、理屈じゃないのかも……。
……カナトさんの連絡先……。
一応持ってるんだけど……。
……あの事件の時に渡された電話番号。
……でも仕事上渡しただけかもしれないし、かけにくいよね……。
ふぅ……)
……静止の声もむなしく、私はそのまま瞬間移動した……。
そしてまたもや瞬間移動した先は、空中だった……。
……今度は”ボスッ”と、どこかの植え込みに突っ込んだなと思うと、
私の意識はそこでぶっつりと途絶えた……。