第17話

文字数 907文字

ふと窓の方をみると

外はもう真っ暗だった。

あ、もう外真っ暗だね
……ほんとだ……

……お姉ちゃん、喉乾いてない?


ジュース、持ってきてあげようか?

あ、うん……カラカラ、かも
紬の好きな桃ジュースでいい?
うん
しばらくすると、紬ちゃんがコップを片手に、部屋に戻ってきた。
はい、どうぞ
ありがとう

私はベッドによしかかったまま、


差し出されたジュースをゴクゴクと飲んだ。


……?

(あ……れ……


……なんか、変わった味……。



……)

おいしくない?お姉ちゃん
紬ちゃんが聞いてくる。

ん、いつも私が飲んでる桃ジュースとちょっと違うから、


少しびっくりしただけだよ

……そう
(初めて飲む物って、最初はよく分からない味がしたりするもんね)
もう一口飲んでみる。

(……。



うーん……なんだろ……なんだか慣れない……。



気のせいかな……



舌がピリピリする……ような)

お姉さん、からだ、辛い……?
蓮くんが聞いてくる。
……?

ごめんね、お姉ちゃん。


つむぎ、そこにちょっとだけ、しびれ薬いれちゃった

紬ちゃんの声。

(え……なに……。


今、なんて……)

ど……いうこと……?
たまにね、この町に迷い込んできちゃう人いるんだよね
颯太くんの声。
……?
(何か冷たい響きだ……)

次の瞬間私は自分の体を支えきれなくなり、


ベッドの方にガクッと沈み込んだ。

……
あ、効いてきたみたい

……。


蓮、あれ、持ってきて

うん
(な……に……どういう……こと……?)

蓮くんが何かを机の引き出しから取り出す……。


蓮くんの手には黒いダガーが鈍い光を放っていた。

お姉さん、大丈夫だから……


じっとしてて……



苦しいのは一瞬だけだから……

そういうと蓮くんは私に向かってダガーを振り下ろそうとした。
……!
私はそのひと振りをかわす……。
あー……まだしびれが全身に回ってないみたいだね……
ど、うして……
どうしてって……

ふと、辺りの様子が目に入る。



……さっきまでのかわいらしい雰囲気とは一変し、



部屋は足元から……



まるで火で燃えたように真っ黒に崩れ落ちていった……。

……!

(なに……これ……



……。



……逃げなきゃ……


完全に、動けなくなる前に……)

立ち上がる私。体がピリピリする……が……。
(……大丈夫、まだ動ける)
私は玄関に向かって走り出した。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

星崎 紗奈 (ほしざき さな)


17歳 専門学生


本編の主人公。

ラビス

カナト

紬(つむぎ)

蓮(れん)

颯太(そうた)

その他人物


↓(以下ネタバレ含む人物:表情など)


読む前に見ないほうがいいかもしれません

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

ラビス

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト


カナト

カナト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

駅員

青年悪魔

カナト

カナト

カナト

カナト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

シュウト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

カナト

男の子

女の人

男1

男2

???

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色