第21話
文字数 759文字
しばらくシュウトくんと2人で町を移動していると
ズズーンズズーンという激しい振動音がしてきた。
建物の影からそっと覗いてみると
うすぐらい電灯に照らされ何かがうごめいていた。
目をこらしてみると、家と同じくらいのサイズの蜘蛛……みたいなものが……。
やべ、めんどくさそうなモンスターがいるぜ。
お前もいるし、なるべく戦闘は避けた方がいいな。
対パトローラー用の結界のせいで、あんまり力だせねーし……。
ちょっと回り道して……
っと……やべ、見つかったみたいだ……
紗奈、はやくこっちへ……!
呼吸が……乱れる……。
そこにしゅるしゅると蜘蛛の糸らしきものが飛んできた。
光る短剣で蹴散らすシュウトくん。
シュウトくんは私をかばいながら、戦闘モードに入った。
とりあえず目の前のモンスターを一匹倒すが、
目立ってしまったせいか、周りにいた他のモンスター達もこっちに向かってきてしまった。
凶暴そうなモンスターが現れ、私に鋭い牙をみせて噛みつこうとする。
そこに更にモンスターの攻撃が。
ブレスレットが急に熱くなったかと思うと、
目の前のモンスターは遠くに弾き飛んだ。
更にブレスレットは光り輝く刃を生成したので
私はその刃で蜘蛛の糸をズバッと引きちぎった。
動けるようになったシュウトくんは体制を立て直し、
更に襲い掛かってきていたモンスター達を倒した。