第38話
文字数 561文字
たこ焼きを食べ終えるとシュウトくんはすくっと立ち上がった。
俺足りねえから他のもなんか買ってくるわ。
紗奈達どうする？
あ、私はもうこれでお腹いっぱいだから……
え？もう？小せぇ腹してんな……。
……カナトは？
俺も今はそんなにすいてないかな……
あ、そう……。
じゃあ俺、ちょっと行ってくるわ
あ、じゃあ私、あそこのガラス細工みてようかな……
さっきから気になってたんだよね
ふーん、分かった
……カナトさん、一緒にみようよ……
ん……。
それじゃ行こうか
そんな感じでシュウトくんとは別行動になった。
あ、ガラス細工、綺麗……。
……カナトさんと、何かおそろいで持っていたいな～……なんて……
……。
それじゃなにか気に入るの、探してみようか
うん！
しばらく２人で眺めていると……。
これ、かわいいんじゃないかな
カナトさんが声をかけてきた。
あ……私も今それかわいいなって思ってたんだ
そっか。じゃあこれにしようか？
カナトさんがにこっとほほ笑む。
（わ……カナトさんのそういう顔、弱いよ……）
思わずドキっとしてしまう私……。
すみませーん
私は店の人に声をかける。
はいよ！
これ、２つください
はいはい、これ２つね～
お買い上げ、ありがとうございます！
はい、カナトさん、これ、プレゼント……。
いつもいろいろしてもらってるから……
……ありがとう紗奈ちゃん。
大切にするね
うん……！
