超・変わり雛

文字数 473文字

3月2日。
母「サキ、もう明日よ! いい加減お雛様、飾っちゃいなさい。」
サキ「はーい。・・・
  タカヲにーちやん、雛壇だけ手伝って♥️」
タカヲ「しょーがねえなー。」

   ☆
  ☆
 ☆

一時間後。
タカヲ「ほらサキ、できたぞ。後はじぶんでやれよ。」
サキ「ありがとう。」

   ☆
  ☆
 ☆

30分後。
サキ「あー、お内裏様とお雛様を飾るだけで、いっぱいいっぱいだわー、今どき七段飾りなんて、もう無理・・・そうだ! いいこと思いついた。」

   ☆
  ☆
 ☆

3月3日深夜。
お姫様「ねえ、お内裏様、今年の後夜祭のメンツ、ヤバくありません? なんかセーラー服の三人官女だったり、五人囃子は変なコスだし、スクール水着の娘もいるわよ。」

お内裏様「ああ、これはだな、サキ殿が無精されて、兄上のお宝を並べなさった結果じゃ。今年は『フィギュアの七段飾り』なってしまったのじゃ、ハッハッハ。」

お姫様「もう! 笑い事じゃありませんわ。なんか落ち着きませんし・・・」

お内裏様「まあ、これはこれで、よいではないか。目の保養にもなろう・・・(お姫様、ここで肘鉄)、ゲホッ」

お姫様「離縁!」
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