誤謬について語る
文字数 1,837文字
ウイルスとかワクチンとか専門的な話は、結局のところ何が正しくて間違っているかなんてことは、一般人には判断できないわけです。そういった時に、私は判断材料として、その文章にどれだけ誤謬があるかを見ます。人間ですから、誤謬の一つや二つあるのは仕方がないことですが、それこそ誤謬まみれであるならば、とても信用できません。つまり、説得力のある文章にしたい人なら徹底的に誤謬をつぶす、相手を騙したい人は誤謬を駆使するという認識です。
くどいですが、私はレプリコンが危険という意見自体は否定していません。そこで感じた疑問を尋ねているだけなんです。ですが、レプリコン危険視派の飼い猫先生、ラピス先生双方、その主張に膨大な誤謬が含まれていますので、ここで紹介したいと思います。
【チェリーピッキング】
・ワクチンで死者がでてる!
→ワクチンで助かった人を考慮していない。自分に都合のいい情報だけを選択
【ストローマン論法】
・ワクチンには副作用がある。奇形児が増えるだろうから大阪万博のマスコットキャラで目を慣らした方がいいよ。
→曲解して、それを攻撃材料にする
【レッドヘリング】
•だいたいぷりもさんは、あーたらこーたら
話題をそらす
【真のスコットランド人論法】
・A「mRNAは危険だと唱える学者が大勢いる!」
B「効果的であるという学者も大勢いますよ」
A「それはマッドサイエンティストです」
→支持する説の反例を否定するために元の条件を変える。
【早まった一般化】
・ワクチンで死人が出てる!ワクチンは危険だ
→十分な検証なしに結論をだす
【事例証拠の誤用】
・ワクチン接種者が原因不明で亡くなった、ワクチンのせいだ!
→客観性に乏しい限定的な情報を重要な証拠とする
【排中】
・mRNAワクチンを打つことをやめないと感染が広まってバイオハザードになるよ
→両極端で考える。
【確証バイアス】
・日本人は馬鹿ばかりだ。だから騙されてワクチンを打つ
→個人の先入観で判断する
【白黒思考】
・ワクチンを打つなら馬鹿だ
→三つ以上の選択肢があるのに二者択一で考える
【衆人に訴える論証】
・ぷりもさんがなりすましだってみんな思ってるんじゃないかな
→事実や証拠ではなく感情的弱さに訴える
【論点先取】
・ワクチン接種した働き盛りが自分の周りでなくなったのはワクチンのせいだ。
→証明すべき事柄が暗黙的に前提になっている
【結果に訴える論証】
・ワクチンの有害事象がいつ現れるかは予測不可能なので免疫力を高める生活をするしかない。
→ある前提によってもたらされる結果の望ましさを元に前提の真偽を決める
【個人的無知に訴える論証】
・概ね安全だと思っているとしたら……洗脳されていることはほぼ間違いない。
→聴衆の無知につけこむ
【循環論法】
・ワクチンで多くの人が亡くなっています。亡くなった方々はワクチンの副作用が原因です。
→Aの証明にBを使い、Bの証明にAを使う
【合成の誤謬】
・mRNAに意を唱える学者は偉い人ばかりだ。だからそのグループの意見は最高だ。
→正しいものを集めた結果が正しいとは限らない
【生半可な事実】
・ワクチンで助かった人たちの事実を無視して、ワクチンは危険ですと言う。
→ある事実を持ちだし誤解を招く
【人身・人格攻撃】
・日本人はワク中です。
→主張ではなく人を攻撃
【前後即因果の誤謬】
・ワクチン接種直後に死亡者が増えた
→前後の出来事を証明なしに結び付ける
【具象化/物象化】
・感覚を研ぎ澄ませれば、フェイクを見抜ける
→抽象的な事柄を具体的であるかのように扱う
【やり返し論法】
・A「ワクチンが危険である根拠を教えてください」
B「逆にワクチンが安全な根拠を教えてください」
→無関係な返しをして相手の議論に乗らない
【少数の法則】
・私は未接種で都市部にも行きましたが感染しませんでした
→極一部の事例で判断
【滑りやすい坂道論】
・ワクチンには副作用がある。気をつけなければならないから接種してはいけない。
→一見正しいはずの事柄から論理が飛躍する
【全知】
・ワクチンが有害であることは日本人以外みんな知っている
→都合の良い説明のため裏付けのない根拠を述べる
【統計の誤謬】
・ワクチン接種が始まった年に政府統計死亡者が増えたのはワクチンのせいだ
→統計結果の読み違い
【威力に訴える論証】
・レプリコン接種でバイオハザード
→相手の恐怖を煽る