Evil Queen and the Seven Dwarfs(七人の小人)

文字数 1,247文字

一方その頃。

遠く離れた小さな星では……。
おお、これは凄い。わらわの恥ずかしい格好がありとあらゆる角度で……!
ベッドの周りにズラリと鏡を並べ立て、新開発のマルチミラーオナニーに夢中の我らが王妃様。
ああっ、そんな! どこにも逃げ場がないぞよ! 鏡よ、鏡……見るでない! 見るでないと言うのに! ああっ……嫌じゃ……あは~ん! 堪忍してたもれ~~~!
堪忍してと言いつつも、ノリノリのくっちゅくちゅです。いつもより多く溢れております。

こちらもまた徹底した暮らしぶりと言いましょうか。

立てばオナニー、座ればオナニー、歩くときにも忘れずオナニー。

あいかわらず絶好調なのでありました。
ふう……今日はなかなか捗ったのじゃ……
いい汗かいた王妃様は、湯あみでほっこりとした後、この成果に大満足でした。

そして考えるのは次の段階です。

この新しい着想をどう発展させるのか。
鏡の部屋を作るべきか……天井にも床にもわらわの姿が映るようにすれば、より完璧に隠れられぬ感じが強まろうぞ。いや、それでは飛躍がないか。何かもうひと工夫……そうじゃ、もうひと跳ねアイデアが欲しいぞえ。
飽くなき探求心ですね。

神妙な顔つきで思いにふけるそのお姿は、知らない人が見れば、民草の暮らしを憂う感じの、まことに女王然とした風格がありました。
王妃さま、そういえば魔法の鏡というものがあるらしいですよ。
横からそんなことを口にしたのはパイナップルです。
魔法の鏡とな?
はい。なんでも、とある淑女さまが大切に大切にしている貴重な鏡で、それは大事にされているので、きっと魔法の力があるに違いないという噂です。
おお、それは一度見てみたいのう。何かヒントになるやもしれぬ。できることなら譲ってもらえぬものか相談しても良いかもしれぬな。
そう簡単にはいかないと思いますよ。誰にも見せないぐらい大切にしているらしいですから。
ふうむ……
しばし考えこんだ王妃さまでしたが、やがてパッと明るい顔つきをして言いました。
あいわかった!
ならば、助っ人を招集しようぞ!
助っ人!?
そうじゃ。わらわには色々な特技を持ったプロフェッショナルな心強い味方がおるのじゃぞ!
えええっ!?
そんなの初耳でした。
見よ、これがわらわの頼もしい助っ人、七人の小人さんたちなのじゃ!
王妃さまのひと声で、参集する助っ人たち!
ローター!
ディルド!
クリキャップ!
バイブ!
電マ!
電マ・アタッチメント!
肥後ずいきば~い!
なるほど、それは確かに王妃さま腹心のプロフェッショナル
どうじゃ!
おそれながら、何の役に立つのかさっぱりわかりません!
案ずるでない。考えるな、感じろじゃ。
王妃さまは、感じるのは得意だったのです。

そこで早速、七人の小人さんたちを従えて、淑女さまの星へと向かうことにいたしました。
七人の小人っていうより、七人の恋人ですね……いってらっしゃ~い。
何を申しておる。そなたも来るのじゃ!
悪い予感がする……。
ナントカの加護のあらんことを……
(May the something be with you...)
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登場人物紹介

王妃様

小さな星でひとり暮し。

パイナップル

頼んだ憶えはないのに届いた。

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