Part3
文字数 753文字
楽園での生活の中で王女様はイッてイッてイキまくりました。
より深い絶頂を知りました。
痺れるほどの快楽をその身に何度も刻みました。
痺れるほどの快楽をその身に何度も刻みました。
とろけるほどの安らぎを、余韻の中で漂う虚無を、味わって味わい尽くしたのです。
ですが、先輩たちが言うにはもっとその先があるのだそうです。
盲点でした。
なんせ、オナニーですからね!
他の誰かとは真逆の方向、それが自慰なのです。
もっとも、だからといってそれが「自分を愛する」行為かというとそういうわけではありません。
なんせ、オナニーですからね!
他の誰かとは真逆の方向、それが自慰なのです。
もっとも、だからといってそれが「自分を愛する」行為かというとそういうわけではありません。
読んで字のごとくオナニーとは「自分を慰める」行為なのでありましょう。
つまり、王女さまは「愛すること」も学ばねばならないということです。
つまり、王女さまは「愛すること」も学ばねばならないということです。
遠くのどこかから声がしたような気がして、王女様は天を仰ぎました(厳密には四方八方を天に囲まれておりましたが、気持ち的に上の方を、ということです)。
ですが、そこには誰の姿もなく……ただ、遠く散らばる星の輝きがあるだけでした。
それでも王女さまにはわかりました。
ですが、そこには誰の姿もなく……ただ、遠く散らばる星の輝きがあるだけでした。
それでも王女さまにはわかりました。
それはかつて、遠い遠い昔に、共に夢を語った友の声だと。
王女様は呟き、天に向かって応えました。
そして、向かったのです。
あの桟橋のある、寂しい星へと。
あのときと同じ笑顔で。
あの桟橋のある、寂しい星へと。
あのときと同じ笑顔で。