ショウタイム

文字数 1,268文字

あ……あ……もっと……。
それは俺のセリフだぜ……もっと乱れてみせろよ。淫らなお前は誰よりも美しい。
ああっ……あはぁ……ンアアアッ!
そうだ……本当のお前を暴いてやる……俺の、この愛の囁きで。
はあっ……イイッ! ああ~気持ち良い……。
そんなにイイか……俺の言葉は? そうさ、蜜の言葉だからな。それがお前を変えるんだ。いやらしい……淫靡なその本性を溶かして全身にまわる甘い毒に変え、痺れさせるのさ。
そうよっ……ああっ! わらわは……わらわは……んっ……く、あっ! 痺れちゃ……ンッ、ダメ……止められない……。
くちゅくちゅと、王妃様の足のつけ根から発する水音が激しく、大きくなってゆきます。
蠢かせ……その華奢な白い指先で禁じられた悦楽の花園をかきわけろ。美の最奥、或いは浪漫の深淵に誘っておくれ……たとえそれが背徳の沼の底であろうとも、それがお前の隣なら、俺は決して後悔しない。星海の輝きすらかすむ眩い愛の煌き。百億の夜をも越えて届く女神の呼び声。その全てを、甘やかな行為を、賛美し、信奉し、奴隷となることを誓おう。あますことなくこの身を捧げ、蹂躙させよう。そうだ。もっと、もっと掻き広げて、蛇行する川のほとりに、そなたの羞恥の暗がりをさらけ出せ!
はあっ……はあああっ!
王妃はその指を、自身の火照った蛇行する川の底へと滑り込ませておりました。もう一方の手には、エプロンの上から胸を揉みしだかせておりました。

今更ですが、黒のパンタロンはとっくに脱ぎ落され、降ろしたショーツは片方の足の踵の所に引っ掛かっている状態でした。

パイナップルの前であられもない姿を見せつけているのです。

モゴモゴと動くエプロンの下にも指は潜り込み、摘まんだ突起はトッキトキになっているようでした。

そして、王妃自身もまた、トッキトキのアアンアンになっていたのです。
それは下流で溢れ出したその増水を見ても明らかでした。
んんっ……んんんん、んんっ……あ、あ、あ……。
絶頂が近づいておりました。
女の人も、実は5分もあればだいたいいけます。

女性誌なんかには、
女の快感は男と違って高まるのに時間がかかる。
……とか書いてあったりしますがアレは嘘です。

雑誌が嘘を書いているのではなく、アンケートに答えている読者が嘘を吐いているのです。懸賞のプレゼント目当てで住所さらして応募してるのになんでそんなこと正直に答えないといけないのかという話です。
ア……ア……どうじゃえ……どうじゃえ……。
王妃さまはもう吹き飛んでしまいそうな意識で必死に尋ねました。

本来の望みをかろうじて、快感に抗いながら思い留めていたのです。
わらわの姿は……お前を慰めておるかえ?
慰められておりますとも!
パイナップルは自信をもって答えました。
ご覧ください、王妃さま。私のこの有様を!
お……おおお!
これは喘ぎ声ではありません。

パイナップルがむっくむくに膨らんでいるのを見て、王妃は驚いたのです。
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登場人物紹介

王妃様

小さな星でひとり暮し。

パイナップル

頼んだ憶えはないのに届いた。

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