第40話 大乱戦っ! もちあま、頑張れっ!!
文字数 3,398文字
この世界、どれだけの生き物が息絶えてしまっただろう……。
死にゆく生き物をただ見ているだけ、そんな自分が嫌いだった。
そんな私に与えられた力、それが『生物合成』だった。この力で強靭な生き物を作れば、息絶える者も少なくなっていくだろう……。
「そういうの、あまね、許さないからっ!!」
こいつは私の邪魔をするのか? 生き物を守ろうとしている、この私を?
許せない……、今すぐこいつを排除しなければ。
……いや、まずは話し合うか。歩み寄りは大切だ。
キメラマン「ただ、聞いてくれ。私にも考えがあってだな……。この世界で絶滅してしまった種の数を知っているか?」
あまね「絶滅した種? ……絶滅危惧種のこと?」
キメラマン「危惧ではなく、絶滅した種だ。人類が発達するにつれ、絶滅した種の数は加速度的に増加している……」
キメラマン「だから私は、この天から与えられた力で生き物を絶滅しない強い種にしているのだ。もはや、人類がこの地球を掌握する時代は終わりだ。これからは、全ての生き物が平等に生き抜く時代の到来だ!」
キメラマン「え?」
キメラマン「まったく、話のわからない奴だ。仕方ない、手荒な真似はしたくないが……。いいだろう、かかってこい!」
あまね「アシッドレインっ!!」
あまね「えぇ、そうよ。あなたの心を溶かす酸の使い手、魔法少女ネフェンティーとは私のことっ!!」
キメラマン「くそっ、これは想定外だな……」
?「主、私もお供させていただきます。」
キメラマン「ゴウマンドリルっ、終末のトキっ!!」
キメラマン「お前ら、すまない……。よし、みんなでこの地球を救うぞっ!!」
あまね「揃いも揃って弱虫どもが……、いいからそこに跪きなさいっ!!」
キメラマン「お前ら、助かるっ、ありがとうっ!!」
あまね「う、うん。でもぉ……」
ミノザウルス「グァァァァァアアアアッッッッ‼‼‼‼」
ゴウマンドリル「奴は単身、数の差で勝てるでしょう。」
ジエガン星人「ヤツヲトラエル……。」
あまね「誰も、味方してくれない……。」
キメラマン「ほぅ、話の通じる奴もいるのか。」
化けキノコ「しかし、一つだけ許せない。そこに、なぜ、なぜ……」
化けキノコ「菌類が一切入ってないっ!! 菌類をないがしろにしてるではないかっ!!」
キメラマン「し、しまった……、忘れてたっ!!」
化けキノコ「キノコを忘れた罪、赦すまじ! 貴様らの体内に、身動きが取れなくなり無性にキノコが食べたくなる菌を埋め込んでやろうっ!!」
キメラマン「な、なんだ、この胞子はっ……!!」
バンッ!!
天希、逃走中……、逃走中……
………………
ガチャ
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キメラマン:ピツメーカー様より作成
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荒野の背景 夜:七三ゆき様(七三ゆきのアトリエ(https://nanamiyuki.com/))
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