第33話 エリート人魚に会いにいくっ！！
文字数 1,250文字
……あ、わかった。
今、俺はだるいのか。
バンッッ！！！！
あにーファースト！！
いもうとラスト。
あに、今回の謎の生命体についてっ！！
あぁ、世界各地で現れてるってやつか。
今回は、なんと、なんと……
エリート人魚に会いにいくのっ！！
エリート人魚？
人魚の上位版ってことか？
そうっ！
まず、普通の人魚がいるでしょ？
いない。
いるのっ！！
で、竜宮城ってあるでしょ？
無い。
あるのっ！！
それでね、そこで働いているのがエリート人魚なのっ！！
なるほどなぁ。
これが本当のリュウグウノツカイ。
あんま覚えてねぇけど、竜宮城って人魚いたっけ？
昔話だと乙姫と亀、あと鯛とか平目ぐらいしか出てこなかった気がすんだけど。
最近はね、そんな演芸だとお客さんすぐ帰っちゃうんだって。
みんな刺身食べてすぐ帰っちゃうから、玉手箱開けても半年分ぐらいにしかならないの。
まぁ、俺だったら魚を眺めてもせいぜい10分ぐらいしか潰せねぇかなぁ。
食うのは好きなんだけど。
浦島太郎って凄い魚好きだったんだね。
現代だったら水産学部とか行くのか。
だから、竜宮城活性化のために人魚を雇うようにしたんだって〜。
なるほどなぁ。
ちな、誰情報？
博士っ！！
どうやって調べたんだか……。
まぁいいや。
で、その竜宮人魚に会ってくるっつーことか。
竜宮城に行くのか？
竜宮城には行かないよ～。
地上で案内してる案内人魚に会うのっ！
サクラとヒーローのブルー、ブラックで行くの！
おぅ、そうか。
竜宮城に行かないなら、いいか。
お前、間違っても竜宮城に行くなよ？
大変なことになるからな。
わかってる！
行ってきまーす！
バタンッ！
……大丈夫か？
あまね、散策中、散策中……
………………
バンッッ！！！！
男ってムカつくー！！
なんなんだよ、いきなり。
なんか、ブラックが人魚にメロメロだったんだけどっ！！
別にいいだろ。
あまねのこと、好きじゃなかったの！？
好きじゃねぇよ、あるいはどっかのタイミングで幻滅したんだよ。
そんなことはいいから、写真。
はいっ！！
おぅ、ナイスバディ。
なんでメロメロなのっ！？
ムカつくーっ！！
しゃーないだろ、お前より可愛いんだから。
ってか、なんでブルーとサクラはいい感じになってんの！？
ムカつくーっ！！
しゃーないだろ、チャラ男と彼氏募集中のペアなんだから。
あと、人魚のおっぱいデカすぎ！！
ムカつくーっ！！
しゃーないだろ、エリートなんだから。
ってかお前、竜宮城に行ってないだろうな？
なんかねぇ、竜宮城って浦島太郎の一件があってから、50歳以上しか入っちゃダメになったんだって。
R50か、しっかりしてんなぁ。
でもでも、玉手箱はもらった！
おい、お前開けてねぇだろうな。
開けたけど、平気だったよ？
危ねぇから開けんなよ……。
ご、ごめんなさい……
でも、開けちゃいけない箱を渡すなんて、おかしくない……？
その考えもわかる。
まぁ、無事だったしいいや。
それで、何が入ってたんだ？
もずく。
あ、俺、嫌い。
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