第11話 異能力バトルが始まるのっ！！
文字数 1,399文字
あぁ、久々にだるい。
いや、いつもだるい。
バンッッ！！！！
あにあにっ、からのあにっ！！
うるせぇ、今日はなんだ。
あにあに、凄いことに巻き込まれちゃったの！！
あのねあのね……
森羅万象人類超越異能力バトルトーナメントに参加することになっちゃった！！
しんら……、なんだって？
森羅万象人類超越異能力バトルトーナメント！！！
長っ……。要は、異能力バトルってことか？
そう、それ！
そっか。
まぁ、頑張れ。
えっ、終わりっ！？
興味無いのっ！？
無い。
興味持って！！
やだ。
きょうみぃぃぃいいい！！！
うるせぇ……。
わかったよ、聞くよ、なんだよそれ。
えとえと、ここ最近、異能力に目覚める人が現れ始めたの！
その数、おおよそ人類の0.01%！！
それでそれで、せっかく能力者が現れたんだから、能力者の中で一番を決めようって話になったの！！
それで開催されるのが、森羅万象人類超越異能力バトルトーナメントっ！！
なんだそれ。
俺は異能力とか目覚めてねぇけど。
0.01%だからねー。
逆にお前は目覚めたのかよ。
もういらねぇだろ、能力とか。
なんか目覚めちゃった〜。
で、気になるあまねの能力なんだけど〜
いや、気になってない。
ここで、お待ちかね！
あまねの能力を披露しちゃいますっ！！
待ってもいない。
いいの！
いくよー！
…………
……？
何してんだ……
(あーにーっ、聞こえるーっ！！？？)
うるさっ！！
なんと、あまねは自分の思った事を相手に伝えられる、
テレパシーを会得したの！！
っるせぇ、脳が壊れるかと思った……。
で、テレパシーか。
じゃあ相手の心も読めんのか。
ううん、読めない。
一方通行かよ、使えねぇな……。
まだお前の魔法少女の技の方が強いんじゃねぇの？
ほら、あれ、酸の体液。
それは駄目～。
あくまで目覚めた能力で戦うってルールだから。
まぁ、そうか。ただ、その能力で勝てるかだな。
そういや、トーナメントってことは勝ったら何かもらえるのか？
うん、願いを叶えるオーブ！
…の欠片。
欠片かよ、しょっぱいな。
一応、それで願いは叶うのか？
10個、欠片を集めたら願いが叶うんだって〜。
先行き長いな……。
で、負けたらどうなる？
実はね、恐ろしいことにね……、
能力が、無くなっちゃうの……。
……ノーリスクじゃねぇか。
いい大会だな。
まぁ、リスク無いならいいや。
楽しんでこいよ、すぐ負けそうだけど。
あに、舐めないでよ！ 絶対勝ってくるからね！！
期待しないでおくわ。
試合はいつからだ？
20分後！！
すぐじゃねぇか。
うん、だからもうすぐ行くね！
まぁ、怪我しないようにな。
はーい！！
行ってきまーすっ！！
バタンッ！！
ふぅ……。
（あにーー！！！
絶対勝つからねーーっ！！！）
っるさっ！！
天希、奮闘中……、奮闘中……
………………
あいつ遅ぇな。そろそろ飯になるぞ。
バンッ！！
ただいまー！！
あに、勝ったー！！
マジかよ、絶対無理だと思ってた。
凄いよ、音速の武術家に勝ったの！！
……は？
マジか、どうやった？
勝ちたい勝ちたい勝ちたい勝ちたい、
って大声で叫んでたら諦めてくれた！！
うっわ、そんなのに負けたのか。
武術家、可哀想だな。
これから、もっともっと強い相手が出てくるから、応援してね！！
嫌だ、早く能力取られろ。
うるさいし。
むぅ……。
……。
（応援してっ！！応援してっ！！！応援してっ！！！応援してっ！！！応援してっ！！応援してっ！！！応援してっ！！！応援してっ！！！応援してっ！！）
あぁ、うるせぇっ！！
