第11話:AP形式シェアH宿泊体験2

文字数 1,664文字

 夜も遅くなるので木下さんに礼を言い、ご帰宅いただいた。その後、徒歩5分の各自のアパートへ行き風呂に入って寝る事にした。佐島は一人でのアパート生活に慣れてないせいか、なかなか寝付けなかった。翌朝、集会場に集まり昨晩の話をした。北山も寝付かれなかった様だ。

 男性の加藤と山下はワインをかなり飲んだので良く眠れ朝に風呂に入った。もう近所もわかったので、帰りたいと北山が言いだした。朝食後、石島さんが来たので今日の夕方には帰りたいと言うと、あっさり了解してくれた。アパートはどうでしたかと聞くので女性たちはアパートに一人という生活をした事がないので不安で、よく眠れなかったと言った。

 そうですか実はアパート形式の老人シェアハウスの利用者は男性が多く女性は少ないと言い、女性は安全のため同じ屋根の下の生活の方が良いみたいですねと苦笑いをした。夕方、新幹線で戻った時間的は今迄の中で一番近い感じだ。翌日、石島さんが来てアンケートと提出書類を持参してきた。

 石島さんがアパート形式の老人シェアハウスは、あまり豊かでないご老人が多く低価格に魅力を感じて住んでおられる方が多いようです。ですから佐島さんたちの様なハイソな生活をされてる方には向かないのかもしれませんねと言った。加藤さんが気を使って俺たちは全く気にしないし、格安なら入居しても良いと思った位だと言った。

 それは、自分時間を大切にしたいし、スカイプで友人たちと麻雀したり、おしゃべりしたいので一人の方が良い場合もあるからねと言った。山下さんも男同士で飲んで大の字に寝るのも悪くないし料金が安い最低月5万(食事なし)からといのも魅力的だねと笑った。石島さんが来月の東松山が最後なんで、宜しくお願いしますと言い帰っていった。

 いよいよ、最後の体験宿泊のため、東松山へ行く日、池袋に朝9時50分に集合。池袋から10時発の東武東上線・快速で東松山まで50分。駅に着くと、石島さん達が待っていてくれ、車で、アパート形式の老人シェアハウスに向かった。駅から離れると、まさに田園風景や分譲住宅の一角を過ぎると田舎の景色になり工場も多い。

 農家の畑をつぶしたと思われる所に大きなの長屋風のアパートが立ち、その近くに古い大きな農家を改装した家があった。改築した農家に着くと全室、キッチンとダイニングが改装してあった。テーブルと椅子が置いてある。台所も昔の台所を改修してガスコンロをしつらえて、シンクと食器洗い機、電気釜など、必要な電気製品が置いてあった。

 大きな農家なので4~5人は入居できると思うが、畳で広い和室なので間仕切りもなく内装は多分そのまま。到着して石島さんが、まだ、この母屋をどうやって改修したらよいか土間を張りにしたが、間仕切りをどうするか思案中で、具体的には、定員を増やして家賃を下がげるか、余裕ある間取りにするか、現在検討中だと話してくれた。

 外の大きな室のアパートは、築15年で格安、食事なし、月4万円、月6万円(宅配弁当3食付き)と格安で提供するつもりだと言った。母屋の使い方についても、ご意見をいただきたいと思っていると付け加えた。石島さんの差し入れの昼食をいただき、車で近隣調査開始。スーパーマーケットは大きいのが3件あり近くに割安の温泉施設があったので後で寄ることする。

 車で十分で高崎線の吹上駅二十分弱で熊谷駅と近い事が分かった。小川町駅で八高線と合流する。この周辺は、吉見百穴とか森林公園とか公園やゴルフ場が多く自然の多いエリアである。喫茶店で地図とにらめっこしながら話し合いを終えて、温泉に入る事にした。必要最低限の設備であったが、手頃な値段で気軽に来られるので好評だった。

 夕方、老人シェアハウスに戻ると、夕飯作り、池田さんが来られ、麻婆豆腐と回鍋肉を持参してくれた。驚くほど旨いので、訳を聞くと、彼女の実家が中華料理屋をやっていて、たまに手伝っていると言った。食後、東松山の名物を聞くと、まず、何と言っても「焼き鳥」だた焼き鳥と言っても使ってる肉は豚肉の様だ。
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