第19話:沖縄シェアハウス体験宿泊1

文字数 1,774文字

 期間は一週間単位で、今年の冬から営業開始する施設もあるので冬場に沖縄と石垣島の体験宿泊をして欲しい。そして、。その体験談を宣伝で利用させてもらう条件で宣伝料も支払うと言う条件を提示した。山下、加藤、佐島、北山さん達が、是非、利用させてもらいますと言った。詳細は、後日、山下さんにメールしますと石島さんが言った。

 翌年、2021年12月4日に羽田から那覇へ、そこから車で30分の糸満シェアハウスに一泊、石垣島へ飛んで、船で石垣島シェアハウスで一泊し、帰りは、船で石垣島へ、そこから、飛行機で羽田へ戻る日程が決まった。2021年12月22日に山下、加藤、佐島、北山さん達が朝、羽田空港へ向かい、出発後、昼過ぎに那覇空港に到着した。

 出迎えたのは石島さんの会社の鈴木さん達2人がワゴン車で迎えに来てくれていた。車で20分、糸満の海が見える現地の家を改装したシェアハウスに着いた。大きな平屋に後から建てた平屋の離れがあった。母屋に4人離れに2人の6人用のシェアハウス。ここには、お風呂がなくシャワーだけだと言った。

 テレビ、ソファー、ステレオ、パソコン2台、炊事用具も取り揃えてあった。漁港の近くで海が見える素晴らしい場所にあった。旅の疲れか到着して数人が広い和室で1時間程、昼寝をした。夕方3時過ぎに、景色が良いので4人で散歩に出かけた。少し行くと、もうすぐ目の前が海で遠くの水平線まで、くっきりと見える。

 たぶん夕日も綺麗だろうと思われた。しかし、その港は漁船を置く施設と簡単な防波堤だけの質素な漁港だった。帰る頃には、夕日が落ち始め、やはり想像通り素晴らしい夕日だった。帰ると既に賄いの奥間あけみさんが来てゴーヤンチャンプルとスパム・おにぎりと海藻汁を作ってくれた。

 スパムおにぎりは初めて食べたのだが上にスパムと下に敷いた薄焼き卵と巻いた海苔が良い味を出してる。ゴーヤチャンプルも絶品、差入に泡盛を持ってきてくれた。良かったら飲んでと言うので男性はコップで女性達はワイングラスに少しもらった。沖縄料理に泡盛は本当に良くあう。山下、加藤はおかわりをする程だった。


 もちろん、その後、かなり酔ったのは言うまでもない。山下があけみさんに、ご苦労さんとコップいっぱい、つぐと、そうですかと言いながら、うまそうに2杯も飲んだ。彼女が言うには本当の泡盛は40度、これは飲みやすい25度ですから、軽い方ですねと豪快に笑った。山下は、もし私が、もう少し若ければ手を出したかも知れないと思う程、飲む程に色っぽい。

 あけみさんの顔をしけしけとみるので、あけみさんが、あらいやだー、そんなに見ちゃー嫌と、色っぽい声を出した。その光景を、あきれた顔して、佐島米子、北村さゆりが、見て、男の人は、いくつになっても良い女を見ると、すぐ夢中になってしまう、アホな動物ねと大笑いした。

 加藤が、おもむろに、奥間あけみさんは、若い頃、ずいぶん人気あったのでしょと聞くと、そんな事ないよ。何回も結婚して子供は、多いがねと、大声で笑った。何回も結婚したと言う事は多くの男子にもてたと言う事じゃないですかと切り返すと、いやー男運が悪かっただけですよと言った。

 何回、結婚して何人のお子さんが、いらっしゃるんですかと、聞くと3回結婚して9人の子供がいると言った。木島さんと北村さんがへー、すごい9人もお子さんを産んだんですかと驚いたように言った。あけみさんが、沖縄では、そんなに多くという訳でもないですよと平然というのには全員、驚いた。沖縄の出生率が全国1位というのは頷ける。

 泡盛をすすめながら、あけみさんの話を聞き続けた。最初は高校を出て大きな屋敷に奉公に出て、お手伝いさんをしていたんですが、そこのご主人が、ある晩、私の寝床に入ってきて、できちゃったんですと、あっけらかんと言った。

 続けざまに4年で3人でき、これが奥さんにばれて家から出されました。次に、実家に帰り1年、体調ももどったので、給料の良いバーの仕事を始めたんです。働き出して2年目、同じ年齢のトラックの運転手の彼氏ができ、良く遊んだ。

 そして、また子供が3人できた。彼氏の安アパートで一緒に暮らしだした。ただ運転手の給料が安いので、彼は私たちのために無理して、寝る間も惜しんで、働いてくれたんです。本当に良い人でした。
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