第9話:南房総、高崎AP形式シェアH体験

文字数 1,634文字

 食後ゆっくりして10時前に出発、亀田総合病院へ、車で十分、大きく、近代的な総合病院だった。中に入ると、近代的な作りで、まるでホテルの様な洗練された感じで好感が持てる病院だった。外来も混んでいる様子でもなかった。11時過ぎにクリニックの最上階にあるカフェテリアKai(カイ)で早めの昼食をとった。

 窓から見える景色は、遠くまで見えて、つい長居をしてしまいそうになる程、海の景色がすばらしかった。鴨川シーワールドは、亀田総合病院の目と鼻の先にあるので、場所を確認後、昼過ぎに、御宿海岸の月の砂漠の像がある海岸へ出かけた。途中で御宿天然温泉元湯の看板が見えたので、帰りに寄る事にした。

 月の砂漠の海岸まで車で30分程度で着いた。海岸線を散歩して月の砂漠記念館も見て回わり御宿天然温泉元湯に立ち寄った。入浴料が800円と、やはり高い。温泉の泉質も鉱泉を沸かしたもので、それ程のものではなかった。それでも、ゆっくり30分以上、湯につかった。15時過ぎたので、老人シェアハウスに戻った。

 御宿のはマンションが多く立ち並ぶエリアだった。帰りは、少し、道路が混雑していて、四時に老人シェアハウスに到着し少しして佐藤さんが来られ今日は鶏のから揚げととんかつを持参してくれた。好きな方を食べてくださいと言うので、まず、ビールを飲みながら男性たちが、唐揚げをつまんだ。他の人たちも、ゆっくり食事を開始した。

 佐藤さんに質問した。雪が降る事はあるのですかと言いう質問に彼女は今まで見た事がないと言った。風は強いが暖かいので、いろんなお花が咲いており、冬の観光客も多いと言った。夏場の暑さを聞くと、それは暑いけれど海からの風があって朝晩は涼しく昼間エアコンつけるが、それ以外は窓を開けてますと答えた。

 佐島さんが、単刀直入に困っている事は何ですかと聞くと、そーね、田舎でデパートや都心の様な繁華街がなく、素敵な高級レストランがない事かな、まー仕方ないからあきらめてますがと言った。たまに、東京へ行くことは、あるのですかと聞く、たまに平日、東京駅行きの高速バスで出かけ、銀座をぶらつくのを楽しみますと言った。

 片道90分で行けるから楽に日帰りできるそうだ。佐藤さんに四人でお礼を言い見送った。その晩も、早めに床に就いた。明朝、朝食をゆっくりとり9時過ぎに不動産会社の石島さんと会社の人二人でが訪ねてきた。石島さんが南房総、良い所でしょうと言った。北山さんが欠点は格安温泉がない事位で、その他は問題ありませんと言った。

 特に亀田総合病院が近いのが、気に入ったと言った。今回は時間がなかったが、海釣りを是非やってみたいと言った。防波堤からでも釣れますが、釣り船で釣ると大物がかかるそうですと、笑いながら石島さんが言った。サーフィンもできますよと続けると、サーフィンで腰が痛くなったら亀田総合病院で診てもらえば良いと言うと大きな笑い声が上がった。

 今回の宿泊体験を終えて四人は鴨川から東京へ戻った。翌週、不動産会社の石島さんが、老人マンションを訪ねてきて、体験宿泊のお礼と、アンケート用紙を持参した。前と同じ様に支払いの書類を各自に渡した。その後、石島さんが真面目な話、冬温暖な南房総と観光地が多く、温泉の多い甲府周辺に、我が社では注目していると話した。

 古い農家の空家とか、空きの多いアパートなどを訪問して営業活動をしていると話した。特に、アパートのサブリース問題、つまり長期間の家賃保証制度で、トラブルが起きている事例が多い地域に、目をつけていますと言った。関東郊外のアパートの空き物件の多いエリアを回って、老人シェアハウスの長期契約の話をして、一部の地域では契約が進んでいる様だ。

 アパート形式の老人シェアハウスの特徴は、プライベートを大事にしたい方にとっては好評いただいいていると言った。そのタイプの老人シェアハウスは入居者さんには個々のアパートに住んでもらい近くに集会場みたいな施設を建築。
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