付録1 第138話 Bパートにおける気付け・考え方の一つ

文字数 1,536文字

お疲れ様です。
今回は解説と言うより、書いている途中で旭川の事件もありましたので、どうしてもお伝えしたいと思い、この一筆を入れました。
ですので、ここに書いている内容は一つの考え方、気付けの一つだと言う認識でお願いします。

ここに至るまで散々同調圧力・集団同調について物語上で話を進めてまいりましたが、今回はその分水嶺となるその「点」のお話です。

どうして集団同調は無くならないのか。
どうして気付けば同調圧力に参加してしまっているのか。

起圧者・加圧者はもう確信犯なので、この解説では取り扱いません。
※この二者に関しては、いかな理由があっても私は、許容するつもりはありません。

これだけ周りが言っていても、本人に注意していても、さらに踏み込んで本人が意識していたとしても……それでも、流されそうになる。あるいは流されている。
一つは無圧・他圧の中にある、自分じゃ無ければ良いと言う考え方があるのと、自己防衛が働いて、駄目と分かっていても直接注意や辞めさせるなんて手段は取れない事にあります。
※防衛本能の単元で少し説明済み

ただし、この考え方は対象者がいなくなった場合(最悪の場合に至った時)、該当者にとっては最悪な形での【成功体験】となるため、ターゲットが次に移るだけです。
※劇中倉本君に何度かこのセリフは言ってもらっています。

 その時に自分が次のターゲットにならない保証なんてありません。
もちろん一人で解決しようなんて行動を起こせば、ターゲットがその場で変わるだけなので、行動しろなんて言いません。

ただ、今までの「同調圧力解除」手順でお伝えしている通り、影ででも良いので、どこかで相手を理解して欲しいのです。
それだけでも気持ちも、心持ちも変わります。
※寄り添うと言うのは有資格者でないと難しいので、そこまでは求めません。
(以前の単元で説明済み)

それが、以前書かせて頂きました「同調圧力解除ステップ2・3」の一助となります。

そしてそれは同年代、同世代、同性じゃなくてもかまいません。
昨今は声を掛けただけで事案発生と言われがちですが、それを跳ね返す根拠も十分あります。
※これに関しては別冊の【結】で、しっかりと別件で話をします。

そして中条さんと彩風さんに抜けているのは、この点でもあります。
人は他人を批判するのが大好きな生き物です。
それは自分が上に立ちたい、自分の方があの人よりもマシだ良い人間だって言う、
言わば「正義」と「悪」の相対立ち位置にも影響していますし、これが防衛本能から来るものでもあります。
ただし、それは反対の立場になれば理解できるのですが、一点見られただけで、集団同調・同調圧力にさらされると、考え方や正確だけでなく本当にその人の人生を変えてしまいます。
全てにおいて良い所が一つも無いと言う人は、私以外には絶対いません。

私以外の人はどんなところであっても、必ず一つは良い所があります。
それは本当に良い所が何一つも無い私が保証します!!

その良い所探しをすれば、自ずと人に対する見方や感じ方、接する態度も変わって来ると思います。
愛さんはそれを何度も何度も繰り返して言って来たって言うお話です。
ですから、気が付けば流されている人、流されかけている人……ないしは他圧・無圧の方には、人の良いとこ探しを心掛けて欲しいと思います。

彩風さんと中条さんを見て頂ければわかる通り、何度同じ話をしても中々変わりません。それほどまでに集団同調・同調圧力は厳しく厄介です。
それでも、諦めずに声を掛け続けるひとがいる。
諦めずに生き抜こうとする人がいる。
だから良いとこ探しを諦めて欲しくないのです。

それだけで、救われる心があると言う事だけは、ここまで読み進めて頂けた方には覚えておいて欲しいと思います。
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