第19話

文字数 549文字

また「3331」の由来は江戸一本締めの手拍子を数字に表記したもの。江戸一本締めは、おめでたい席で感謝の意を表す風習として、古く江戸時代から受け継がれてきた手締めの文化らしい。かけ声の「イヨーオ」は、「祝う・祝おう」が語源といわれ、さらに「シャン・シャン・シャン」と三回打つことが三回で合わせて九(苦)となり、最後に「シャン」と一回打つことで苦を払い、「九」に一画加えて「丸」になるとされている。「3331」の意味はそこからきている、とホームページを見ると説明がなされている。非常に粋な東京を江戸を代表するかのようなアイデアだと思う。

 「アーツ千代田3331」にはポコラート入選を機にたびたび訪れている。まず、最初に目に入るのが誰もが憩える公園のようなグランドであり、正面から入口を入ると右手におしゃれなカフェがあり、正面の突き当たりはメインのアートギャラリーが奥に広いスペースである。そして入口から左手は誰でも無料で利用できるフリースペースになっている。近隣の方が自由に出入りし、また勤めている人もほっと一息休んでいるようなイメージだ。親子づれでも不自然ではなく、親子でのワークショップなどもスケジュールに入っている。ここでは、この空間では日常的に気軽に創造力を育む文化活動に自然に触れられるのだ。
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