映画『ペット・セメタリー』を紹介

文字数 2,785文字

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『ペット・セメタリー』
(映画文字ラジオ:https://inaba20151011.hatenablog.jp/entry/2020/07/25/115540)


【あらすじ】
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 1989年に映画化されたスティーブン・キングの同名小説を、新たな設定で再映画化したホラー。

 家族ともに田舎に越した医師ルイスの新居の裏には動物の墓地「ペット・セメタリー」があった。

 ある日、飼い猫が事故で死んでしまったため、ルイスは墓地ではなく、さらに奥深い森に猫を埋葬する。翌日、死んだはずの飼い猫が凶暴に豹変し、ルイス一家の前に姿を現わす。

 その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だった。誕生日を迎えた娘のエリーが交通事故で亡くなってしまったことから、ルイスはある行動に出るが……。

 主人公のルイス役を「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のジェイソン・クラーク、妻のレイチェル役を「エイリアン コヴェナント」のエイミー・サイメッツ、一家の隣人役を「インターステラー」のジョン・リスゴー、子役のジェテ・ローレンスが娘エリー役をそれぞれ演じる。

 監督は「セーラ 少女のめざめ」を手がけたケビン・コルシュ&デニス・ウィドマイヤー。


【感想】
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美雪「よみがえったら何がしたいか? 知らん! 安らかにさせてくれ! 美雪雪音です!」(何も思いつかなかった)

門平「よみがえったら何がしたいか? 猫を飼う! 門平喜照です!」(世界に平穏を)

美雪「はー・・・仕事が終わって何してんだろ。私。報酬たこ焼きで何してんだろ」

門平「どうした? 今日はネガティブだな?」

美雪「大学時代はありあまる時間に退屈してたのに、会社員になったら時間の貴重さがようやくわかって、若い日に費やした時間はなんだったのかと、自問自答してましゅ」

門平「もう疲れてんな。やめる? やめてラーメン食いに行く?」

美雪「じゃ、さっさと終わらせて、門平君のおごりでラーメン食べに行く。冒頭いきまーしゅ」

門平「おごるとは言ってねぇが。しょーがねーな」(財布を確認:3円とクーポン券しかない)

美雪「はい今日の映画紹介は、『ペット・セメタリー』。1989年に制作されたんだけど、今回は2019年版ね。設定はほぼ同じで、ラストが違うって話題になった映画ね」(オレンジジュースをストローですすってる)

門平「旧作の『ペット・セメタリー』を見ていた人はもちろん、初めて映画を見る人でも大丈夫な内容です。でも旧作を見ていたほうが、今作はどこが直されたのかがよくわかると思います。オチが衝撃だったことで有名になりましたね」

美雪「主人公ルイス、妻のレイチェル、娘のエリー、息子のゲイジの家族が、都会から離れ、田舎町に引っ越してきました。エリーは、森で動物の仮面をかぶった奇妙な集団を見ます。気になり探索していると、老人のジャドに声をかけられました。そこはペットの墓場だと教えられます。ルイスは医者で、パスコーという患者を助けようとしますが、救えませんでした。パスコーは恩人であるルイスのために幽霊となり、「境界を越えてはならない」と忠告します」

門平「旧作ではこのパスコー君。ゾンビみたいな姿で、何かと家族に忠告してきます。ただ、今回はとても自然で、あれほど出番が多かった(うざいぐらい)のに、今作では少なくなっていました。そこは改変良かったね」

美雪「ジャドに呼ばれルイスが向かうと、猫のチャーチがトラックにひかれて死んでいました。ルイスはエリーにバレる前に、チャーチの死体をペットの墓場に埋めに行きます。すると、突然ジャドが枝が積み重なった山の向こう側を案内し始めます。訳もわからず、ルイスは奇妙な土地に猫を埋めてしまいました。のちにジャドからこの土地について不思議な話を聞かされ、チャーチがよみがえりました。ただし、とても凶暴な性格で」

門平「実は旧作のジャドは、なんで危険な土地にルイスを誘ったのか、謎なんだよね。彼はペットを埋めて、凶暴になって帰ってきたことを知ってるし、もちろん人間も埋めてる。なのに、チャーチを埋めたら凶暴になって帰ってくることがわかってるのに、ルイスをその土地に誘ったりする。それが今作では、『悪霊』のしわざだったことが、わかりやすく改変されてますね」

美雪「エリーの誕生日の日。ルイスはチャーチを殺せず、森に捨てていました。ジャドを加えて、楽しいパーティーが続きます。エリーが、道路でチャーチを見つけたとき、呪われた運命の日が始まります・・・」

門平「ここでどうなったかは、予告でさんざんやってるから、みんなわかるでしょう。いやー、なかなかつらいシーンですな。エリーのかわいらしい子役の演技が、その後の陰鬱さを増させるね」

美雪「もうだめ。これ以上紹介できない。続きやって」(イスにもたれこむ)

門平「おっおう・・・。今作の『ペット・セメタリー』は旧作を直し、おかしな点につじつまが合うように作られてます。妻のレイチェルの姉も、旧作では唐突な印象があったけど、今作では掘り下げられてますしね。ただラストの衝撃が旧作を超えられなかったなぁという不満点はあります」

美雪「旧作のラストってどんな展開になってるの?」

門平「旧作のラストは、ネタバレになるけど、エリーじゃなくてゲイジがよみがえって、凶暴になるわけよ。ゲイジはジャドを殺して、妻のレイチェルも殺しちゃうわけね。主人公のルイスは、ゲイジを注射器で殺すんだけど、今度は妻のレイチェルを復活させようとするわけ。パスコーの忠告も聞かず。よみがえった奥さんは、片目がつぶれてて、化け物みたいになってるんだけど、ルイスはキスするわけ。そして奥さんの手が、そっと、机の上にあるナイフにのびて映画が終わるわけよ。つまり『人間というものは死を理解してても、愛する者をよみがえらせる力を知ってしまったら、その欲望を止めることができない』というテーマが根底にあったの。ラストのあの衝撃といったらもう・・・」

美雪「今作もラスト絶望だったじゃない」(机に顔を伏せる)

門平「そうなんだけどさ。車の鍵があいたじてんで、『あっ、もう誰も助からねぇや』と思ったんだけどさ、なんかこう、旧作のラストの衝撃を超えられないっていうか。全部悪霊のせいにしちゃってる感がさ。って、どうした? おなか痛いのかい?」

美雪「ボーナス・・・」

門平「はい?」

美雪「例のウイルスのせいで、ボーナスがなくなったぁ~」(泣く)

門平「うん! 現実のほうが怖いよね! リアナさん(おごってもらう)を呼んで、ラーメン食いに行こうぜ!!(財布の中身が3円しかない恐怖)」


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