こぼれ話(2):ル=グウィンさんはカリフォルニア育ち

文字数 1,209文字

 とにかくスケールが壮大で、かつ細部まで描写があざやかな『闇の左手』ですが、じつは原作者のル=グウィンさんはカリフォルニア育ち。吹雪の実体験は、まったくないそうなんです。
 うそでしょ?!と思いませんか? ^^

 ご本人の談によると(お会いしたときお聞きしました)、「極地探検ものマニア」だったのだそうです。スコットやアムンゼンの日誌などを夢中で読みあさったのですって。
 でも、それをちゃんとご自分の文章に昇華してらっしゃいますからね!
 (まるっとコピペしておいて「引用」とかしらばっくれる、どこぞの国の流行作家先生とはちがいますからね。笑)

 そういえば、彼女の傑作ジューブナイル(いまは「YA」と言うべきなのかな)、《ゲド戦記》シリーズ(これも日本だけの呼称です。正確には《アースシー年代記》)の第三巻『さいはての島へ』では、船をあやつっての航海が大迫力なのですが、
 これもご本人曰く(これはエッセイで読みました)、
「学校時代に授業で、ボートに1回乗ってひっくり返したことがあるだけ」
 なにそれー!笑

 極地探検の話に戻ると、私もまさにこの『闇の左手』がきっかけで、極地もの絶景ドキュメンタリー番組にはまってしまい、一時期デスクトップの背景も氷山で、シロクマやペンギンにかなり詳しくなりました。笑

 そのこともあったし、もちろん二人芝居朗読劇『闇の左手』を上演したので、相方のミヤザキ氏が、ある映画のDVDを貸してくれました。
 『デルス・ウザーラ』って、ご存知のかたいらっしゃいますか?
 地味だけれど素晴らしい映画です。黒澤明監督の作品なのですが、日本映画ではないために、意外に知られていないのではないでしょうか。私もぜんぜん知りませんでした。
 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%A9-DVD-%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3/dp/B00006LEZZ

 これまじでゲンリーとエストラヴェンだよね!!と盛りあがり、いいものを教えてもらって、ミヤザキ氏にはとっても感謝していたんです。

 その後ですよ。ポートランドまで押しかけて、ル=グウィンさんにお話をうかがっていて、話題が例の「極地探検ものマニア」の話になったときに、彼女がふと、
「そうそう、クロサワ映画でとても素晴らしいのがあるのだけど、ご存じ? 『デルス・ウザーラ』っていうの」

 またもや、めちゃめちゃ盛りあがったことは言うまでもありません。
 本当ありがとう、イナホー。(最敬礼)

 天国のル=グウィンさーん! お元気ですか?
 天国だからお元気にきまってますよね。^^
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