第78話 『名探偵津田』第二弾「呪いの手毬唄と招かれざる男」

文字数 1,362文字

 水ダウ神回第二弾は、横溝正史『悪魔の手毬唄』バラエティーオマージュ。


 津田が偽ロケで訪れた長野県戸隠祖山で、またもや連続殺人事件が発生。早く帰りたいのにうんざりする津田。

 設定の数々。

「爺さんに気をつけろ」のワードが、実はこの地図の「G3(じいさん)」を指していたり。

(警察の「今泉」「向島」は古畑任三郎オマージュだったり)

 第二弾は前編・後編の一大巨編。ネタの過重積載。



 時を同じくして、東京で起こった殺人事件に巻き込まれた松竹芸人みなみかわも、長野にやって来る。

(こちらは名探偵みなみかわ)

 長野と東京の2つの事件がつながっていることに気付いた2人は、協力して事件解決に挑むことに。
そして村に伝わる「たぬきの手毬唄」の歌詞通りに、殺人が行われていることに気づく。





 手毬唄書き起こし

  


   


   


   


   




 今回、前回と大きく異なる点は、探偵助手役の大学生鈴木理沙が、津田に恋してしまうというラブ要素があること!
鈴木理沙に告白され、バックハグされ、キスしそうになり、のぼせる津田。



 ああそれなのに、鈴木理沙も謎の死を遂げてしまうのだ。手毬唄に則るならば、刀で殺されるはずなのに、別の死に方で……

「キスしそうになったのに……おもんない、嫌や、俺」
 鈴木理沙の退場に、ショックでふて腐れる津田。
やらせドッキリの世界なのに、恋心はリアルだし、謎は深まるばかりだし、次第に混乱する津田。「キー!」と叫び頭をかきむしる。(視聴していない方へ。想像の10倍かきむしります)


「俺は……どこの人?」
「俺はどの世界で生きてんの、今?」
 自分のいる世界線を見失う津田!!

 スタジオでVTRを見ている松本は、錯乱する津田に「なんか痩せたよな(笑)」

 番組プロデューサー藤井氏のX。


 続いてもうひとつ。


 推理物では、読者や視聴者をミスリードをさせるため、登場人物が不審な行動をとったりするけど、『名探偵津田』ではバラエティー要素が強いため、全部が全部意味がある訳ではなく、「空伏線」も紛れていることも新しいというか。


 ミステリーの世界には「チェーホフの銃」というルールがあるそうですね! 初めて知りました。
ロシアの劇作家チェーホフによると
「劇中で銃が出てきた場合,その銃はかならず発砲されなければいけない。 言い換えると、もし発砲されないのであればそこに銃を出すべきではない」

 つまり、回収されない伏線は張るべきではない、という。

 第二弾では、古典ミステリーのお約束を詰め込んだり、村の紹介YouTubeあり、空伏線あり、誤診あり、誤解あり、めちゃボリュームがありました。なぜか心霊ドッキリもあり。

 そして最後は、「犯人はあなただ!」決めポーズ。

 実は一番笑ったのは、犯人役が自供するとき出だしを噛んだこと。ハプニング要素もありました。台本があるとはいえ、津田やみなみかわはアドリブだから、俳優さんたち合わせるの結構大変かも。

 第三弾またやらないかな~お正月特番とかでまったり観たいな~


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