第15話 人間ドッグへ行ってきた①

文字数 571文字

 毎年この時期恒例の人間ドッグ。
おととしから脳ドック(頭部MRI)オプションも追加です。


 生前、父に破裂寸前の脳動脈瘤が見つかり、急遽、頭に穴を開ける手術を行ったことがありました。いつ脳出血が起こってもおかしくないという、待ったなしの状況。
手術が終わって父の意識が戻ったとき、疲弊して不機嫌マックスな父でしたね。

 おそらく父には、頭痛、眩暈(めまい)、耳鳴りなど、数々の自覚症状があったはずです。
が、病院嫌いの父はそれを内緒にして、キツイことを言わない優しい藪医者にかかり、脳動脈瘤を育て……とうとう脳梗塞の前兆みたいな症状を起こし……

 私は父の体質を受け継いでいるので、ちょっと心配なのです。
みなさんも頭痛、眩暈、耳鳴りを軽視しないように!


 この父の入院にまつわる話は6年くらい前のこと。
今でも印象に残っている病院のワンシーンがあります。(ちなみに父に関することではないという)

 検査結果を聞くために、診察室に入る五十代くらいの男性患者がいました。同じく同年代の男性を伴って。

看護師「どういったご関係ですか?」
男性患者「身内がいないので。友人に一緒に聞いてもらいたいのです」

「時代」を可視化したように感じた瞬間でした。
後ろ姿でしたが、いとこのように似た雰囲気の二人でしたね。本当に仲良さそうな。


 前置きが長くなってしまいました。
人間ドッグの話は次回。





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