第27話:武漢での細菌とロックダウン

文字数 1,638文字

 さらに、その地位を日本刀のように使い、正義をことごとく切って捨てたゴーン被告の事件。そして、その後の秘密裏に日本脱出劇、これは、完全の映画の迫力を越えていた。

 話は、変わるが、2019年12月8日、世界でも全体未聞の大事件が、起こった。最初、中国の湖北省武漢で、最初に確認された新型最近の感染者が、発症した。

 武漢の眼科医、R氏は、2019年12月30日、複数の細菌性肺炎の患者が出ていることをSNSのグループチャットに投稿した後、「デマを流した」として警察に処分された。武漢では2020年1月下旬に新型感染症がまん延して以降、情報を伝えた市民が拘束された。

 C氏は2月3日に武漢に入り、新型感染症で家族を失った遺族の思いや、遺族らの情報発信に対する当局の圧力、混乱した病院の状況などを伝えた。2020年1月23日、中国政府が新型細菌の感染拡大が最初に始まった武漢市の都市封鎖した。

 一方、日本では、Aさんは、2020年1月3日に中国武漢市に滞在中に発熱を認め、帰国日の1月6日に日本国内のクリニックでインフルエンザ迅速診断キット陰性とされ、自宅療養をした。

 しかし、症状が軽快しないため、1月10日にX病院を受診し、胸部レントゲン写真で、肺炎像が確認された。1月13日には肺炎症状が改善をしなかった。そこで、1月14日に管轄保健所により行政検査の手続きがとられた。

 そして、1月15日の夜、確定診断が、下された。そして、日本国内で検知された新型最近感染症第一例目となった。患者Aは、2019年12月20日に日本から武漢入りし、1月6日に帰国するまで、患者Aの家族とともに両親・弟家族の家に滞在した。

 患者Aは、今回の武漢市滞在中に、武漢市において当時の感染源と推定されていた海鮮市場の訪問歴、また中国国内での医療機関の受診歴等、その他のリスク行動はなかった。

 一方、患者Aの父親B氏が、2019年12月28日に発熱し、自宅近所のクリニックに通院し、「普通の風邪」として治療を受けていた。2020年1月7日に、B氏は、武漢市内の病院に入院しCT画像上の肺炎所見と入院日に採取された血液の検査をした。

 その時、肺炎クラミジアIgG陽性「IgM陰性」によって、クラミジア肺炎と診断された。12月20日に患者Aが、武漢市入りした後、12月28日にB氏が発熱するまでのB氏の行動歴は、患者Aによると、近所の外出や買い物程度だった。

 そして、医療機関の受診や海鮮市場への訪問、同居家族を含め明らかに症状のある者との接触歴はなかった。B氏は、平素は武漢で妻と、次男家族「次男、妻、子供1名」の5人暮らし。12月20日に、患者Aとその子供2名が、12月27日には、患者Aの妻が合流。

 1月6日に患者Aの家族4名が帰国するまで、B氏の家には、計9名が滞在した。1月3日に、患者A以外に、患者Aの妻、患者Aの弟が発熱し、患者Aの妻は、翌日に解熱、患者Aの弟は、1月7日に解熱したとのことである。

 つまり、B氏の同居者、成人5名のうち、4名が同時に発熱していた。この結果、患者Aの感染源は、武漢市で感染した、または、クラミジア肺炎と診断されていたB氏が感染源だった可能性の2つが考えられる。

 2020年1月22日には、中国全体で、新型最近の新規感染者数は152人、死者は2人で、その後、新規感染や死亡は急増。この結果、重篤な病状の治療を行うことができる拠点病院に患者が集中し、医療崩壊の局面を迎えた。

 中国政府の方針転換「1月20日」に従って、武漢市政府は、1月23日、都市全体の封鎖に踏み切った。武漢市は人口が1千万人を超える大都市で、これは史上最大のロックダウンでした。

 それは、新型最近による肺炎の流行を改善し、制圧するためには、細菌の伝播を遮断し、蔓延を確実に防ぐことが必要である。人民大衆の生命安全や健康を守るため、以下の事項を通告する。2020年1月23日の午前10時より移動禁止。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み