第3話 人生と同じで大変だからこそ楽しいゴルフ

文字数 1,473文字

 中学生時代からゴルフの話しに変わるがゴルフは難しい。何故ならゴルフはティショツト、セカンドショット、アプローチそしてグリーンに乗ってからのパットなどそれぞれが違う打ち方が必要とされるからだ。ましてやグリーンに乗る前にバンカーにボールが入れてしまえばバンカーからボールを出すには独特な打ち方が必要だ。又、パットもロングパットとショートパットではそれぞれ違った打ち方が必要だ。学校の勉強に例えれば、好きな得意科目だけ良く出来ても成績は上がらない。数学、国語、英語などの主要科目以外の理科、社会、体育、音楽といったあらゆる科目で平均点以上を出さないと成績、スコアは上がらないのである。
 ゴルフはプロではないのだからミスショツトをしてもしょうがないではないか?スコアなどは気にせずに楽しむ事に徹するべきだと言う人もいるが、やはり良いスコアが出せなければゴルフは本当に楽しくはならないのである。では、良いスコアを出すにはどうすれば良いのか?ティショツト、セカンドショット、アプローチ、パターなどそれぞれ打ち方が違うゴルフで良いスコアを出すのは難しい。ましてやゴルフ場という自然を相手にしているスポーツの為、ボールが置かれている位置が練習場のように常に平とは限らない。左足上がりに左足下がり、つま先上がりにつま先下がりなどいろいろなシチュエーションに応じた打ち方が必要だ。
 又、ゴルフをプレーしていると予期せぬ出来事もある。例えば寒い日の朝、早い時間のスタートでショートホールのティショツトを打ってナイスショツトだった。そしてボールはグリーンの上に落ちたのだが、グリーンがカチカチに硬くてそこから大きく跳ねてグリーン周りのバンカーに入ったり、砲台グリーンの場合はがけ下まで落ちていくと言うケースもある。そんな時に頭にきて怒ったりしてはいけない。さらなるミスに繋がる。必要なのはまずは冷静になる事だ。不運を嘆いてもしょうがないので次のショツトは冷静に確実に打つしかないのである。難しいことだがゴルフが精神力のスポーツだと言われる由縁である。
 こういう場面に限らずゴルフの場合はミスした時は次のショツトが大切である。ミスをリカバリーしようとして力んではさらなるミスに繋がる。冷静に確実なショツトを打つ事だけを心掛けるべきである。そして確実なショットを続けていけば、いつしかミスショットをリカバリー出来ているというのが理想である。
 ゴルフはいろんなショットがあって大変だと書いたが、ティショツトでミスしたならばセカンドは確実なショツトを打てるクラブを選択して打つ事が重要である。私などはドライバーでティショツトをミスすると、直ぐにミスした分を取り返そうとする。そして打つのに難しい長いクラブをもって振るのだが、挽回してやろうと思う程力む事になりさらなるミスショツトを続けてわずか10ヤードしか先に飛ばないと言う事をよくやる。結局ミスショツトの連続で頭が真っ白になりそのホールのスコアは二桁も叩いてしまう。
 この事は大袈裟になるが人生や仕事にも繋がる。人間は調子が良くうまくいっているだけではない。悪い時も多くある。その時に力まないで冷静に確実に出来る事からするというのがピンチから脱出する近道ではないだろうか。ゴルフは豪快なティショツトからパターの小技までいろんな要素があるし、スコアの良し悪しは運、不運にも左右される。これはいろいろな場面がある人生や仕事にも通じる処である。「ゴルフを楽しめ」などと簡単に言ってはいけない。「ゴルフは大変だからこそ楽しいのだ」。
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