第20話 課題に対してどう対応するのかが重要だ

文字数 765文字

 3月25日、今年もプロ野球が開幕した。このプロ野球が開幕する頃は桜も咲き始め、温かくなってプロ野球ファンだけでなく多くの人の気持ちがワクワクする時期である。そして阪神フアンである私は期待を持って開幕戦の対ヤクルト戦をテレビで観戦した。
 試合は今年も阪神の開幕投手になった藤浪が好投して、打線も新4番に入った佐藤輝明も3安打を放つなど好調で8対3で7回まで阪神がリードしていた。だが8回から藤浪に代わって登板した斎藤、そしてセットアッパーの岩崎もヤクルト打線に打ち込まれ8対7と1点差まで追い上げられる。そして9回にはスアレスに代わるクローザーとして期待された新外国人のケラーがヤクルトの山田、サンタナに2本のホームランを打たれて10対8と逆転されて開幕ゲームを落とした。
 今年の阪神の課題はクローザーのスアレスが抜けた穴をいかにして埋めるかだったはずだ。しかし、開幕試合を見る限り、出てくる救援投手とクローザーが次々とヤクルト打線につかまり、その課題が解決されていないのが露呈した。結局、キャンプ期間中にスアレスに代わる投手は育てられなかったし、新外国人選手のカイル・ケラーに頼ざるを得なかった。そしてケラーは新型コロナ対策の為、来日が大幅に遅れてオープン戦も2試合にしか登板していない経験不足で開幕試合の勝敗が決まる大事な場面での起用だった。課題に対して根拠のないギャンブルのような対応をしていては成功しない。
 今シーズンの課題がわかっていながら対応出来ないで開幕試合を迎えた阪神の矢野監督始め投手コーチの責任は重いと言わざるをえない。昨年あと一歩の処で優勝を逃して今年こそと期待した阪神だが、残念ながらスタートは失敗した。阪神ファンである私は春の浮かれた気持ちが沈んだが、暫くは熱くなり過ぎずに冷静になって阪神を見守りたい。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み