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文字数 359文字


欲しいものがある
要らないものがある
取捨選択を繰り返して
僕らの今がある
生まれながら持っていても
要らないものがある
絶対に手に入らないから
欲しいものもある
人はその欲望をうまく取り入れて
自分と誰かを満たしていく
手に入らないから欲しくなる
臨まないのに捨てられない
偽りの温もりでも何でも
心が空っぽならここにあってもいい
重すぎる愛も嫌悪も
邪魔にならない時もあるし
その重さに救われる時もある
僕らはわがままだ
そんなに欲しいものでもないのに
誰かのモノだと欲しくなる
貴重なモノでさえも
あの人が捨てたなら興味がなくなる
この無限に繋がる出し入れの
最後に残るモノをその時に
僕は自分で選べているのだろうか
見えない向こうに問いかける
今日は何を得られるのだろうか
ほんの少しでも長く
僕が手元に置いておける
そんな何かを探しながら
まだ少し続く新しい朝を迎える

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