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文字数 430文字


昔とかを懐かしむような
僕らはそんな年齢に
いつのまにかなっていた
あの頃はよかったと
思えるものも
今じゃ随分霞んで見えて
若さと言うフィルターは
ハードルとかそんなものを
簡単に飛び越えるだけの
無鉄砲さとかをどんなものにも
カスタマイズできていたから
無理とか無茶とかそんな言葉さえも
踏み台にしては
なんとか飛び越えてしまってて
なんでもできてしまう
無双状態と勘違いをしてた
そんな何も見えない子どもだったから
やり切れていたと思ってた
自分だけのエゴにも気づかずに
たくさんの人を振り回してきた
自分ができることなんか
誰でもできると信じてたから
もちろんそれも間違いじゃないけど
得手不得手はだれにでもあって
どんなに頑張ってもできない
そう言うものがある事を
その時の僕は無知すぎて知らずにいた
体力とかそう言うことが若さだけじゃ
どうにもならなくなってやっと
恥ずかしい奴だったと気付く
歳をとることも悪くない
のこった時間と歩いてきた時間が
そろそろ逆転するから
もう少し周りを見ながら
ゆっくり歩こうと思う

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