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「何だよ」と思ってしまった最終回
ドラマの結末だって予想を
いとも簡単に覆してくるのに
自分らの人生なんて
複雑怪奇な人々と絡み合ってるのに
思い通りに進むわけがない
大どんでん返しを武勇伝のように
語らう人が今も昔も多くいる
だったら自分もそうなるだろうって
少しは考えててもいいと思うんだけど
案外自分は主人公だと
思っていない人が多い
それなのに理不尽なことをされたと
憤慨してはすぐに陰に隠れて
名乗らずに怒りだけを放出している
まあ僕も周りも割と
そっち側を選びがちなヘタレだけど
そう言う時だけは
自分は弁えているとかなんとか
エセ正義のカサの下
でもそうやって正気を保たないと
足の踏み場もないくらい
僕らの居場所なんて簡単には
作れない人の方が多いのかもしれない
どうしようもないからどうもしない
それよりは少しでも
良かったと思える道を探る
思っているほど解決できる方法を
見つけられていないから
ニュースの中でまた誰かのドラマが進む
あの人はどうやら間違えたらしい
そのための犠牲が大きすぎる気がした
あの人は遠回りしても正しく進んでるらしい
そのおかげで笑顔になる人が増えた
今日この目の前にあるモノ
僕は何を思いどれを選べばいいだろう
この先にあの人の笑顔があると信じて
選んだこの一つを次の場所まで
うまく運べたなら僕はあの人へと
ほんの少し近づけるかもしれない
そんな今日の空は雲ひとつなく広がっていた