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文字数 366文字



最近知らない場所なのに
何だか懐かしくなって
曲がり角のその先の
未知の小路に足をすすめてしまう
カメラを構えてネコを愛でて
世が世だから傍目から見たら
単なる不審者みたいだけど
邪な気持ちは全くない
昔得られなかった何かを
ほんの少し補充しているだけ
何気ない井戸端会議も
聞こえてくる子どもの泣き声も
かつての誰かと重なる
あの日あの時挨拶を交わした
近所の人たちは元気だろうかと
思い出して空を見上げた
最近は色々と込み上げてくる
昨日着た服は思い出せないのに
今が辛いとか大変だとか
度を越して思うことはないけれど
過ぎ去った日々は色々と削ぎ落とされて
いつのまにか少しずつ
綺麗な思い出に変わっているから
懐かしさにくるまれて
まわりの色と重なる
そこには確かに僕がいて
見えない何かと戦ってきたけど
その全てを乗り越えた先に
この道が繋がってるから
また僕は冒険をしたくなるんだ






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