文字数 356文字



あれも捨てたい
これも捨てたい
そんなものがあちこちに
散らかっているのに捨てられない
もう何年も触れてもない
しがらみとか思い出とか
そんなホコリと小さく大きく
結びついてるそんなモノたち
プライドを捨てて自由になった人
ブランド品を捨てて小金持ちになった人
不要な付き合いを捨てて楽になった人
沢山いるのを横目に
何かに理由つけてまだ捨てられない
ゴミと思えたら捨てられるのに
そのゴミにすらまだ価値を
しかもくだらない理由をつけて
なかなか捨てられない
あんなに清々しい人を見ても
長く近くに置いてあるものほど
やっぱり捨てられない
かつては世話になったし
愛や恩も感じるものもある
でもいつしか邪魔でしかなくなったのに
そのかつてが僕に問う
それは本当に必要なのか
それはどうして不要なのか
散らかったものを眺めながら
今日もまた僕は
捨てたいものの山を眺める
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