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文字数 436文字



不慣れなせいで便利を捨てる
慣れや余韻で昔を求める
見えていないままに無くしてしまえと
言える手軽さを求めて
温もりという僅かなつながりに
安心感と偽物の輝きを見つけた
ひとりぼっちに強いからと言って
誰にも自慢できないし
ひとりぼっちにに弱いからと言って
誰もが助けてくれるわけじゃない
でもやっぱりこんなに近くに寄り添っても
自分は一人しか存在しない
一緒に生まれても一緒に終わっても
やっぱり自分は自分だけ
群れに居心地を感じるのは
自分が誰かの役に立ってる様に見えるからか
誰かの上にいる錯覚からか
もしくは誰かのパラサイトで
搾取でしか生きられないからなのか
それはそれぞれの中にしか
答えを見つける事ができないけど
個に戻った時に自分を
感じられるか感じられないかの違いは
それをアテに飲む酒の中あるいは
それぞれの布団の中に連れ込む夢の中に
影じゃない自分が映り込むのを
探し出せたときまた明日が始まる
誰かが作り出したルールを超えて
僕らが本当に手にしたいものの中で
戻ることも進むことも
選ぶのは自分一人の中にある


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