文字数 495文字


この場所なら当たり前のことも
ほんの少し遠くまで来ると
当たり前じゃなくなって
僕だけ一人ぼっちになる
海の色すらその人と思い出が違う
虹の色とか空の色とか
もちろん変わらないものもあるけど
その場所しか知らない人と
僕の描いた何かは同じじゃないんだ
美しさも醜さも
温かさも冷たさも
ほんの少ししか重なってない
そんなこともある僕らは違うから
なのにどうしてもおなじ枠を
あなたは持ち出して閉じ込めようとする
あなたには少し広いその場所も
僕にはとても窮屈で
居心地はあまり良いとは言えない
でもあなたの一部が大切だから
つい言い出せずにそばにいてしまう
柔らかい部分はそれでも
窮屈なりに馴染んできたけど
やっぱりどうしてもこの箱の中には
僕の心は収まりきれないよ
誰かと比較するわけじゃないけど
僕と同じ痛みを共有してくれたり
僕のために取り分ける場所を
作ってくれる人もいる
あなたともっと一緒にいたいから
僕とあなたとが保てる場所を
一緒に探そうよこれから少しずつ
昔の僕と今の僕
形も色も大きさも
あなたとは違う変化をしてきた
でもそれでも重なる部分が愛おしいから
僕はほんの少しダイエットして
あなたは少し居心地を良くして
2人のいい場所を見つけよう

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