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文字数 282文字
夕暮れに寂しくなるのは
楽しかった事があの僅かな
明るさとともに消えていくからか
それとも思い描いた
何かを上手くやり遂げる事が
できなかったからなのか
太陽が見えなくなってからの
少しずつ暗闇に染まっていく空に
今日がもうすぐ終わるんだと
突きつけられるその瞬間を
帰り道眺めながら
見慣れたビルや道に
色がなくなっていくさまに
一つ一つ忘れていいものを託しながら
今日にありがとうと伝えられるなら
悔しいこともどうにか
乗り越える強さまで成長できたと信じたい
誰かに自慢できることでもないけど
僕が僕らしくいられる
とりあえず今のところは
それだけで十分なのかもしれないと
明日振り返って甘えたらいいや