文字数 260文字



行き交う人は皆忙しそうで
声も出さずにしゃがみ込んでる
少年の姿が誰も見えない
手を伸ばしても
大声で叫んでも
立ち止まることなんてなかった
少年を見えているのは
自分だけなのに
見てることしかできない
一枚のベールがあるだけなのに
少年と自分の間には
月と地球ほどの距離がある
誰もがそれぞれに
自分の目線と自分の周りに
見えない境界線があって
毎日に余裕なんてないから
その先を見ることができる人は
ほんのひと握り
手元にあるそれらは
世界中のいろいろなモノやトコロに
簡単に繋がりを求められるのに
本当に近いところにいる
重なり合う人々には
遠い世界の遠いお話
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