幕間講義 3 子どもの最善の利益 1 4つの柱(基本四権利) (後)

文字数 8,196文字

※みなさん学生さんでディスカッション経験がないので、実際のディスカッションに
 比べると物足りないと思いますが、そこは温かく見待って下さいませ

直実:そしたらいい勘をした人もいるけど、今回のディスカッションの議題は

朱寿:第160話~171話「愛さんのご両親さんの態度と結論」なんだよ

佳奈:え?! 防先輩の話やないんですか?!
優珠:ほらね。腹黒の師匠である魔女が関係してるんだから、素直にとったら被害に遭うに
   決まってるじゃない
雪野:やっぱり舌を絡めて来ましたか
咲夜:……魔女……腹黒……それに舌を絡めて……ぶふっ――
愛美:(……二人とも優希君に変に思われたらどうしてくれるのよ)
蒼依:咲ちゃんはもう帰るんだよね
朱寿:そうなんだよもっと言ってやれ! なんだよ!
蒼依:と思ったけど、慶久君の部屋が良いって言ってたから慶久君と仲良くしてたら良いんだよ
慶久:お姉さん!
中条:とても愛先輩の弟だとは思えない……
実祝:素早い返し
雪野:さすがは岡本先輩の師匠なだけはあります
彩風:冬ちゃんも下手な事喋らない方が良いよ?
結芽:(……頭が良いのかバカなのか分かんないなぁ)

巻本:それじゃ岡本の特にお義父様の言動についてどう思うか
優希:ちょっと先生。今の発言は記録しましたからね。愛美さんに手を出した瞬間教師生命を
   終わらせますから
中条:はやっ! あーしが反応するよりも早いなんて
雪野:(……空木先輩――この戦いは厳しすぎます)

咲夜:どうもこうも愛美さんが学校に来るのはみんなが待ってます!
実祝:そう。それで早く咲夜とも仲直りして欲しい
結芽:そもそもうちらのクラスは、特に男子が岡本さんの復学を待ってますし、防さんだって
   みんなが待ち望んでます
彩風:先輩方だけじゃないですよ。アタシらだって待ってますし
倉本:俺だって岡本さんとデートしたり、顔見て話したりしたいんだ
中条:会長のデートは駄目です。愛先輩には金輪際男は近寄らせません
優珠:ちょっとわたしのお兄ちゃんまで一緒にしないで頂戴
優希:大丈夫。誰に止められたって愛美さんが嫌がらない限り、僕は愛美さんを諦めないよ
愛美:優希君……
佳奈:付き合い始めた当初に比べたらホンマにこの二人は仲ようなったなぁ
朱寿:もちろんなんだよ。わたしが愛さんの味方なんだから無敵なんだよ
雪野:自分で無敵って言うのはどうなんでしょう
慶久:でも、ねーちゃんが自分で行きたいって言ってるんならそれで良いんじゃねーの?

直実:みんなの意見は出そろったみたいだけど――(これじゃ駄目なんだよな)――
   朱寿(すず)どうする?
朱寿:んーじゃあ、わたしが意見を投げ込んでみるんだよ――
巻本:――いや。せっかく

も岡本と一緒に座ってるんだから、俺がその役をやるよ
穂高:先生……
女子:(……この二人ってまさか?!)
教頭:……
朱寿:じゃあ先生。お願いするんだよ
巻本:でも岡本が学校に来れな――
蒼依:――愛ちゃんには私の分も含めて早く復学して欲しいけど、愛ちゃんみたいな乙女が受け
   た心の傷はそう簡単には癒えないよ。それに私も復学したいけど、男の人の大きな声を
   聞いただけで怖くて仕方がないよ
愛美:そうだね。早く学校に行ってみんなと顔合わせたいって思う気持ちと、優希君とのデート
   で知った思わない形での恐怖心がまだ私の中には残ってんるだよ。だから気持ちは行きた
   くても体はついて来ないかな
教頭:(……さすがですね)
直実:さすが愛美ちゃん。朱寿が大切にするだけはあるな
咲夜:じゃあ愛美さん的には学校には来ずにもうしばらくは家で療養してたいの?
実祝:でもそれはおかしい。作中で何度も愛美は学校に行きたいと願い続けてる
蒼依:じゃあ愛ちゃんの乙女な気持ちは無視するの?
優希:でもそこは僕がこれからはしっかりつくつもりだから
巻本:空木。そうは言うけどな、子供同士だと守り切れない部分もあるだろうし、岡本の特に
   お義父さんは厳しいぞ?
愛美:お父さん。すごく親バカだから今回の件に関してものすごく頭を固くしていたよ
慶久:でもねーちゃん自分で学校行きたい、辞めたくないって親父らに言ってたじゃねーか
優珠:そこの変態アホ。女は言葉で言うほど単純じゃないの。男子と違って女ってだけで自分を
   守る必要が多くなるの
中条:そうだぞ。だから愛先輩にはすぐに出て来て欲しいけど、それを直接言うのはまた意味
   合いが異なるんだ
咲夜:それでも……あたしは愛美さんに出て来て欲しい。愛美さんと早く仲直りしてこの学校を
   卒業したい
彩風:アタシだってそうですよ。今は色々話が拗れてても、愛先輩を後輩として見送りたい気持
   ちは同じなんですから
穂高:(本当にみんな岡本さんが好きなのね……その中でこれを言うのは気が引けるけど――)
   じゃあ岡本さんに再び同じ暴力が起こったとしても同じ事が言える?
教頭:(……うまい返しです)
倉本:それから俺たちを守るのが、大人の務め・義務であり、前回の講義での一つの反省だった
   んじゃないんですか?
慶久:結局ねーちゃんがこんな目に遭っても変わってねーって事なんじゃねーか
朱寿:そんな態度だから、愛さんのご両親も安全の担保が取れない以上、この学校に通わせる
   のに反対したんだよ。(やっぱり流石。なんだよ)
佳奈:そやなぁ。ウチの親も多分こないな事になったらまず転校させると思うし、さっきから
   の法律にも書いてある通りやっぱりあらゆる暴力から守る言うんも義務や責任って書いて
   あるんで、岡本先輩や防先輩のご両親が悪い言うんはやっぱりおかしいんやろうなぁ
咲夜:それって愛美さんにしても蒼衣さんにしても、このまま辞めて治療に専念した方が二人の
   ためなのかな……
実祝:二人の気持ち、意見を考えると学校には行った方が良い。でも
雪野:お二人の今の心情や、ご両親の気持ち安全を考えるとこのまま家でゆっくりした方が良い
   のでしょうか……
結芽:女って言うのは男と違って危険が多いから、どうしても親はためらうのかもね
巻本:そうだな。岡本との面談で少し話したけど、そう言う理由から女の一人暮らしを良く
   思わない親御さんも多い
優珠:……そうね。でもそのまま家に閉じこもってばかりで事態は解決するのかしらね
優希:優珠……
彩風:どうしてアタシ達だけの意見すらもまとまらないんだろ
巻本:良い所に疑問を持ってくれたな
倉本:それはな、みんな考え方が違うからなんだ。岡本さんに出て来て欲しい。岡本さんに
   これ以上危険な目に遭って欲しくない
雪野:さらに言うなら、先輩方に元気なお顔を見せて欲しい、その為に先輩に暴力を働いた人は
   みんないなくなりました
中条:でもまだいるかもしれない。所詮男なんてみんなケダモノだから
愛美:私の家の中でもお父さんとお母さんで意見が割れてるし。難しいよ
蒼依:私は……愛ちゃんには学校に行って欲しい。何も悪くないのに愛ちゃんが目標や夢を諦め
   ないといけないのはやっぱりおかしいよ
愛美:そんなの私だけじゃなくて蒼ちゃんだって同じだよ!
巻本:そうか。確かにそうだな。防は調理師って言う夢があるからそう言う捉え方も出来るん
   だな

直実:そしたらみんな頭をひねってる、この中々に難しい問題だけど、

  ①『児童(こども)の最善の利益』
  ②先の説明分でもある 4つの基本権利

直実:この二つを意識した場合、ご両親を否定出来るかな? それとも逆に愛美ちゃんらが
   学校に早く来るように言えるかな?
実祝:あたしらの最善の利益……どうしたら愛美のためになるのか
雪野:この表現だと、ワタシたち子ども全員が対象ですから“みなさんの利益のためにはどう
   判断するのが一番良いのか”ではないでしょうか
慶久:んなのねーちゃんが行きたいって言ってるんならそれで良いんじゃねぇの?
咲夜:だけどさっきも先生が言ってたけど、もしお姉ちゃんがもう一度同じ目に、万一でも
   遭ったらどうするの?
中条:だから男なんて要らないってんだ。
優珠:ゆいたい事は分かるけど、お兄ちゃんがいなかったら愛美先輩はもっと笑ってなかった
   と思うわよ。もちろんお兄ちゃんもね
佳奈:優珠ちゃんはホンマに……
優希:そうだね。僕が自分で言うのもなんだけど、愛美さんの幸せや笑顔が減るのはそれは
   もう“最善の利益”では無いと思うし、僕だってあと少しだけ子供だから、僕の利益も
   考えて欲しいな
雪野:……本当に空木先輩は岡本先輩を大切にしてらっしゃるんですね
彩風:そうですよね。愛先輩や蒼先輩だけじゃなくて、さっき冬ちゃんが言ってくれたように、
   みんなの利益を考えないといけないんだよね
蒼依:私たちの最善の利益を考えてくれるなら、この怪我と恐怖心を今すぐに無くして欲しい
   です
結芽:そうよね。結局のところそこに行き着くよね
倉本:でも現実に起こった事はもう無かった事にも出来ないし、時間は巻き戻らない
慶久:だから俺の親も学校にブチギレたんだろ? ホントにあの時家に帰るのも俺は嫌だった
   んだからな
愛美:慶……ごめんね
慶久:何でねーちゃんが謝んだよ。劇中でも言ったけどねーちゃん何も悪くねーだろ。全部学校
   のセンコーと男だろ
巻本:本当にすまんかった

直実:確かに前回の講義でも真摯な対応と、虐められた方への寄り添いや理解は必要だとしっか
   り解説もしたけど、今回謝ってもそれは起こってしまった以上、子供の最善の利益には
   ならないので、無しでお願いします。
朱寿:それに前半部分でも言ったんだけど、これは誰が悪いとかそう言う話じゃないから、自分
   が悪いとか自責するのも必要ないんだよ
愛美:先生はもう頑張ってくれているんですから、謝らないで下さいって何度も言いましたよ
咲夜:……なんか劇中で中々成長出来てないあたし自身が申し訳なくなって来た
実祝:そうやって間違いをしながらも、自ら気付いて進んで行けるのは咲夜の一番良い所。
   だからあたしは咲夜を応援する
結芽:(……うちも変わらないといけない……のかもね)
巻本:みんな……ありがとう。月森もありがとうな
咲夜:先生……
優希:僕は……どうしたら愛美さんのためになれるんだろう。どうしたら愛美さんが笑顔を浮か
   べられるんだろう
倉本:……俺らは同じ事を繰り返さない、ただそれを愚直に意識するしかないんじゃないのか?
彩風:清くん……
中条:確かにそうかも知れませんが、それは愛先輩のための最善の利益じゃなくて、今後の意識
   と課題じゃないんですか
優珠:“子供の最善の利益”って一言でゆってもやっぱり難しいわね

直実:優珠ちゃんは、

そんなに難しくしてるか、分かるかな
優珠:……学校へ行って愛美先輩の夢を実現させるのが一番の利益で、元々の目標だったのに、
   それを安全と心が追い付かないために愛美先輩の夢を実現させるのが難しくなってる点
   ……かしら
優希:(……なんでそんなに優珠に馴れ馴れしいんだっ!!)
佳奈:ホンマにこの兄妹の仲の良さには呆れるやら憧れるやら……
愛美:(いくら許可したからって、私だってまだ愛称呼びさせてもらえていないのに)
朱寿:そうだね。でもそれはわたしたち子どもの視点から見た場合で、大人――ご両親――
   から見た場合はどうかな?
愛美:……同じじゃないんですか? 私のお父さんもこんな学校なんて信用ならないって――
   あ……
朱寿:そうなんだよ。穂っちゃんも多分言ってくれてると思うんだけど、安全が保障できない
   なら、どんな場所にだって絶対の安全なんて無いんだから、その分信用がモノを言うん
   だよ (146話:Bパート)
実祝:それも確かにそう。駅やショッピングモール。学校以外のどこでも危険は潜んでる
倉本:確かにそうだな。そしてそれは女性に限らず俺たちにも等しく危険は振りかかって来る
雪野:そう考えると、やっぱりずっと家にいるのは何の解決にもならないって事になるかと
   思うんですけど
実祝:結局あたしたちだけじゃ何とも言えない。あたしの親も今回の学校の対応には腹を立て
   てる
穂高:気持ちは分かるけど、誰かを攻撃するのも駄目よ。それではあなたたち子どもの自己満足
   だけになってしまって自分たちにとって何が“最善の利益”なのかがぼやけてしまうわよ
優珠:(……やっぱり、この先生もさすがではあるのよね)
結芽:……難しい。ディスカッションってただの話し合いだと思ったけど、難しい
慶久:難しいけど、でも俺はねーちゃんがどうしたら良いのかはちゃんと考えたい
蒼依:慶久君……
慶久:だってねーちゃんはなんだかんだ言っても俺の家族だし、あのババァや糞オヤジから
   俺を見捨てずに守ってくれてんのもねーちゃんだからな
愛美:慶……
優珠:(口は悪いし変態だけど、さすがは愛美先輩の弟って所かしら。後は頭だけね)
佳奈:これは家族ぐるみの付き合いも直かもなぁ
朱寿:そう思うと本当に愛さんのおばさまは愛さんをとっても大切にしてくれてるんだよ
蒼依:私もそこは同意します。愛ちゃんを心配しながらも愛ちゃんの想いを優先させるあの
   おばさんは、間違いなく愛ちゃんを一番優先させてます
倉本:だからこそ、男親の方は岡本さんの身を一番に案じてるんだな。どうしてもそこは男と女
   の考え方の違いかもしれん
中条:でもあーしら女だって、ただ守られるだけなんてまっぴらなんですよ
雪野:それでも岡本先輩が恐怖で足をすくませたりしてる事実は変わりありません。ワタシを
   理解しようとして頂ける先輩だからこそ、ワタシも岡本さんを少しでも理解しようとは
   したいです
彩風:冬ちゃん……
実祝:……本当に難しい。親が思う安全、子供の先を見据えた気持ち……
咲夜:結局は学校側が愛美さんや蒼依さんの親にもう一度信用して貰うのが一番の近道なのかな
結芽:でも一度落とした信用は中々戻らないよ
愛美:それでも、どれだけしんどくても相手を赦す、気持ちの整理を付けるのも必要なんだと
   思うよ。そうしないと私たちも前へと進めないと思う
朱寿:愛さん……
愛美:それを教えてくれたのは、他の誰でもない朱先輩ですよ。朱先輩が私に色々な考え方や
   感じ方を教えてくれたから、《視点の違い》を意識して、赦せるようになったんですよ。
   だからありがとうございます
朱寿:愛さんっ!
直実:ありがとう愛美ちゃん。これからも朱寿(すず)とずっと仲良くしてくれると嬉しい
愛美:もちろんですよっ!
巻本:……この笑顔を見ようと思えば、やっぱり岡本は学校に来るべきだと思うんだけどな……
穂高:私たちも岡本さんや防さんのご両親には元より、この学校に通って頂いてる親御様には
   誠意を持って対応していくしかないのでしょうね
彩風:……結局安全と信用とそしてアタシたちの想い、それに着いて来ない心と気持ちの
   問題……それをすべて満たすアタシたちの為の“最善の利益”……これって答え出るの
   かな?
倉本:霧華も良い所に目を向けるな。でもこのディスカッションは答えを出すためのものじゃ
   ないんだ
咲夜:えっ?! じゃあこの話し合いって……
直実:さすが企業の跡取り。それくらいは知ってるのか
倉本:もちろんです。ただ俺――私も普段しない議題だったので、ついて行くだけで精一杯でした
巻本:それでも十分だったよ。それから月森、これは話し合いじゃなくてディスカッション
   だから、これで良いんだ
優珠:そうよ。答えを出すためじゃなくて各々の考え方、意識を醸成するために行うものなの
佳奈:優珠ちゃん。知ってるような口ぶりやけどした事あんの?
優希:……昔に少しだけね

朱寿:そしたら今出た考え方を軽くピックアップしとくんだよ
穂高:そうねそしたらまずは――

子供(主役)の立場としては
①学校へは行きたい。親の都合や心配する気持ちは分かるけどみんなの顔が見たい
②本人が行きたいと言ってるなら行かせるべき
③子供を守るのが大人の役割なんだから、そこは頑張ってもらわないといけない

親(親権者)の立場としては
①子供の安全は絶対
②勉強ややりたい事の前に、心を含めた怪我の克服快癒が先決である
③特に女の子の子供の場合は危険が多いから、どうしても余計に心配になってしまう
④その中でも子ども未来を考えると迷う気持ちは捨てられない

学校(第三者)としては
①まずは親御様にもう一度信用して頂くために、誠意を持って対応する
②一度起こってしまった以上は、二度と同じ事を起こさないために行動するしかない
③やっぱりこの学校を選んでもらえたのだから、一人残らず欠ける事無く卒業して
 欲しい

穂高:――相変わらず綺麗にまとめるわね
朱寿:もちろんなんだよ。だってわたしはこの学校の書記を務めてたんだからこれくらいは
   出来るんだよ
愛美:すごいです朱先輩。朱先輩ならこれくらいは当たり前なのかもしれませんが、やっぱり
   綺麗にまとまっていて見やすいですし字も綺麗ですよね
朱寿:も?! もちろんなんだよ! わたしは愛さんの正真正銘のOBなんだよ!
優珠:なんか見る見るうちに鼻が伸びたわね
蒼依:あんな鼻なんて折れてしまえば良いのに
二人:……(なんだか気が合いそう)
佳奈:変なところで息が合ってんなぁ
中条:美しきかな女の友情
彩風:相変わらずの中条さん
雪野:ワタシも空木先輩の妹さんと仲良く出来れば、逆転の可能性は……

直実:そしたら集中力も途切れそうだから、この辺りでお開きとするけど、さっき朱寿がまとめ
   た議事録と言うか、記録に関しては出来ればみんなで共有しておいて欲しい
巻本:それじゃ今日はみんなお疲れさん!
愛美:それじゃこの後はいつも通り、幕間講義のまとめに入るね
彩風:そう……ですね。ここから先は皆さん色々手を尽くしては頂けるんですが……
雪野:そうですね。その想いが中々届かないもどかしさ。その中で光る岡本先輩の優しさと
中条:偽りなき本音ですね
咲夜:あたしも結局愛美さんの気持ちに助けられて……
実祝:違う。咲夜の気持ちがちゃんと愛美に届いた瞬間。それは咲夜だけの想い
優珠:……そうね。だからわたしの心はもっと荒れるのよね
佳奈:ホンマに優珠ちゃんは岡本先輩が好きやからなぁ
優希:……優珠。ありがとう
倉本:俺はどうして……あんな事を言ってしまったんだ
結芽:だけど一回言ってしまった言葉は中々取り消せないって言うか、岡本さんに言う言葉じゃ
   ないよね
巻本:……頼むからこれ以上は何も起こさないでみんな仲良くしてくれよ?
穂高:消せない言葉もあるけど、それを埋める事は出来るものまた可能性の一つなのよ
慶久:その中で飛び込んできた事件
蒼依:そう。今回はあの鼻を伸ばした愛ちゃんに秘密を作らせない人じゃなくて、私が主役の
   話です
愛美:蒼ちゃん……私と蒼ちゃんは何があっても断金の親友だからね
朱寿:それでもわたしが愛さんの力になるんだよ
直実:朱寿なら大丈夫だ。最後には俺が付いてる

男子:次の話は学校外が舞台のお話です
女子:なのでいつもより登場人物は少ないですが、話はちゃんと動いて行きます
全員:そして再び『改正児童福祉法』に基づいたお話です

蒼依:そして次のお話は、引き続き“子供の最善の利益”これだけは意識して頂けると今後に
   生かせるかと思います
愛美:それじゃ次回もよろしくお願いします


《参考文献》
児童の権利条約(既出・外務省より)
https://www.mofa.go.jp./mofaj/gaiko/jido/zenbun.html
児童の権利条約・学校教育法への適用(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/jidou/main4_a9.htm
別参考 (衆議院立法)
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20405022.htm

及び改正児童福祉法 いじめ防止対策推進法

中央法規出版 中央法規出版編集部著 (法律の本です)
改正児童福祉法・児童虐待防止法のポイント (平成29年度4月施行分完全対応)


※敬称略
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