第162話 長い喧嘩の終わりに Bパート

文字数 7,641文字


――――――――――――★ 友達との喧嘩の終わりに ★―――――――――――

 ……あたしは姫なんて柄じゃない。クラスのみんなはあたしをからかうつもりで言ってた。でも防さんにはからかうつもりなんて無くて、純粋にあたしの事をそう見てくれてた事は伝わってた。
 だけどあたしの言葉がうまくなくて、防さんを泣かせてしまった。ひょっとしたら心のどこかで、防さんにもからかわれてるのかと怖かったのかもしれない。
 その事も含めて、防さんがそんな人じゃない、泣いてたって愛美から教えてもらった時、どうしてあたしってこんなだろう。どうしてあたしは素直に言えないんだろうってあたしの心が痛んだ。
 でもここも多分違って、からかうつもりが無かった分、防さんの方が辛かったのかもしれない。
 その事にも気づけなかったあたしは、愛美の心は防さんにばかり向いてて、あたしには向いてくれてないって思い込んでしまってた。

 本当の初期の頃に蒼ちゃんが口を滑らせて、食堂で涙ながらにひとしきり自責しながら、静かに涙を零してコップの中の水面を揺らしていた時の事だと思い当たる。 (2話・3話)

 でもそれは愛美が教えてくれた通り、防さんに言うんじゃなくて、愛美にあたしも見て欲しいって言うべきだった。
 防さんに当たっても、愛美の心に届くわけ無かった。
 その上、厚顔無恥にもあたしは友達を傷つけて、防さんの事をいつも一番に考えてくれる愛美を放って、新しく出来た彼氏に現を抜かしてると、クラスの噂をそのまま信じてしまった。 (18話ー20話)

 そう言えばあの時から蒼ちゃんの孤立が始まったのだったか。その後で戸塚の事を聞いたのに“関係ない”って言ったのは嘘だったのか。あの時の私は真剣に実祝さんに怒ったはずなのに。
「……愛ちゃん。夕摘さんの話、聞くんでしょ? 次、それしたら私、怒るよ」
 どこから聞いていたのか、私が大きなため息をつくのと同時に、おばさんとの電話を終えた蒼ちゃんが部屋の中に入って再び鍵を掛けながら、私を窘める。

 防さんありがとう。でも、まずはあたしの話を聞いてくれるだけで良い……でもそれ自体は、自由恋愛のはずだからあたしが間違ってるってすぐに気が付いた。だからすぐに彼氏の事は気にならなくなったけど、防さんが“姫”って言った事がずっと引っかかったままになってしまった。
 ちょうどそんな時に防さんが隠れて、あたしの事を“姫”って呼んでるって聞かされた。
 その事を直接防さんに確認する勇気が持てないまま、信じてしまってあたしの中の防さんの印象は更に悪くなってしまった。
 一方愛美の方も、あたしの事は“姫”って呼ばない様にって防さんに言ってくれてたのに、“姫”って呼んだと思ってた防さんにベッタリだった。
 その時、あたしなりに少しでもみんなと打ち解けようと授業に関係ない本も読んでただけに悔しかった。あたしの気持ちなんて誰も理解してくれない事はすごく悲しかった。 (29話:例の本)

 知らなかった……気付けなかった。その時にはもう誰かから吹き込まれていたのか。だとしたら私も、もう一歩踏み込んで実祝さんの話を聞けば良かったのかもしれない。今更の“タラレバ”だって事は分かってはいても、やっぱりあの日の私は言い過ぎていたんだと思う。
 本当に人の話に耳を傾けるって言うのがいかに難しいのか。この学校に入ってから特に痛感している。
 ――夕摘さん。相当落ち込んでたよ―― (45話)
 咲夜さんの言葉を思い出した瞬間、嫌な予感が広がるけれど話がそのまま流れてくれることに、胸をなでおろしながら実祝さんの話の続きに耳を傾ける。

 それでも愛美が咲夜と一緒にあたしを友達として、放課後に寄り道を誘ってくれた事は本当に嬉しかった。放課後に何でもない話が出来る、聞けるって言うのはあたしからしたら夢だった。だからこそ、全ての話を信じてしまってたあたしには防さんが……邪魔だった。 (【起】~【転】までのあらすじ・実祝さんサイド)
(※35話)

 そして実祝さんの声が変わるのを、他の誰でもない蒼ちゃん自身が実祝さんの手を優しく握って止める。自分のした事、考えた事を蒼ちゃんが許すと思わなかったのか、実祝さんが怯え半分で瞳を揺らし、安堵半分で目に涙を浮かべる。のを蒼ちゃんが微笑み返す。

 ……だからあの日、防さんがあたしに渡そうとしてくれたクッキーに感情が止め……られ……なくなってっ。

 目に浮かんだ涙が、言葉を進めるごとにその張力に負けて、頬を伝う――
 あの日、久しぶりに本気で私の怒りが爆発した。あの瞬間だけは本気で実祝さんと友達を辞めても良いと思った。だから私はあの日から実祝さんと口を利くのを辞めた。蒼ちゃんに責められ続けて、蒼ちゃんと腕の約束をしてしまって、何よりあのお姉さんと電話で話をするまでは。
 ――それでも、実祝さんは話すのを辞めない。私に話を聞いてもらう事を辞めない。

 ……その直後に咲夜から防さんの“姫”の話を聞かされて、もう一度愛美と防さんとの絆の強さを聞かされて、あたしは取り返しのつかない事をしたんだと、言ったんだと理解した。
 だけどその後も咲夜は、色んな事に悩みながらでもあたしと愛美の橋頭保になろうとしてくれるかのように、時々愛美と話してはあたしの話をたくさん聞いてくれたし、一緒にも出掛けてくれた。
 あの時、あたしが愛美の事を諦めようとする度に“大丈夫。愛美さんなら絶対分かってくれる。なんだかんだ言っても最後にはちゃんと話をしてくれる”って何度も励まされ続けた。
 間違いなく咲夜はあたしの心の支えになってた。なのに、なのに……っ

「……」
 私は実祝さんの言葉に合わせるように、蒼ちゃんの目を正面から見つめるけれど、その蒼ちゃんは咲夜さんの事になるとやっぱり表情自体を無くしてしまっている。
 もちろん私だって蒼ちゃんに酷い事をした咲夜さんに対しては、先日の電話も相まってどう心の中で折り合いをつけたら良いのか分からないけれど、それでもまだ迷い自体はあるのだ。

 ……その咲夜が、防さんに嫌がらせをしてたなんて……信じたくなかった。聞かされた時

だった。

「っ?!」
 まさか実祝さんの口から“吐きそう”なんて感情が、ここで出て来るとは思わずに、一瞬私の頭が止まる。
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優希・雪野 感情 連結器“無し”の状態 (115・116・121・136話)
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 本当なら、私には未だに分からないその感情の出処。どう言う気持ちなのか今すぐに掴みかかって聞きたいのを、今はあくまで私と実祝さんと仲直りの為の時間なんだと、色んな人の想いを繋いでこの場があるのだと努めて思い聞かせる事で、寸での所でこらえる。

 ……ありがとう。愛美。

 溢れ流す涙を見て、私の渡したハンカチで涙を拭う実祝さんを見て、どう言う気持ちで咲夜さんを叱ってくれたのか、その場にいなくても目に浮かぶ。
 その二人だけのやり取りを聞いて、想像して、やっぱり咲夜さんもその全てにおいて懊悩・後悔しながらも、咲夜さんなりの最善を尽くしてくれていた事は分かる、今更に伝わる。
 だからさっき嫌な予感がした疑問は、これ以上友達を嫌いにはなりたくないから、そのまま疑問のままにしておこうと決める。


 ……それから色々な本を読み終えて、あたしなりに少しでも変わった自分を実践したかったけど、愛美にあたしの気持ちを伝える機会は中々訪れなかった。 (70→)
 そんな折、防さんの咲夜に対する当たりが強くなった。その時にはあたしも咲夜のしてた事を知ってたから、防さんに何も言えなかったし、どちらかと言うと防さんの気持ちに近かった。こればっかりは言われた方、された方でないと分からないかも知れない。
 だけどあたしは咲夜の話も聞いてたから、そこだけは防さんに言いたい事はあった。だけど、今となってはその事すらも見当違いだった。

 そっか。あの時図らずも私と実祝さんは同じ気持ちだったのか。だから蒼ちゃんの心の痛みが分かる言葉を私にかけてくれたのか。
 そう思うとこの世の中、本当に皮肉でも溢れているんだって卑屈になってしまう。
 ただ困った事に今の私は全てを知ってしまった以上、中々無条件とはいかない。
 そして実祝さんの目が、今度は私をハッキリと捉える。

 あたしはずっと愛美の事は友達だと思ってた。いや違う。ずっと友達でいたいと思ってる。
 だから愛美を泣かせる人は、男でも女でも大人でも子供でも嫌だった。あの時もあたしの勝手な勘違いだったから、愛美に文句を言われても、想いが更に拗れても仕方ないとは思うけど、あたしの友達として、愛美の泣き顔なんて見たくなかったあたしの気持ちだけはごまかしたくない。

 これだけは愛美に謝りたくない。防さんにも何も言われたくない! (110話)

 あのメガネと一緒に優希君まで追い払ってしまった時の事を言っているのはすぐに分かった。
 その上で私を、友達を思う自分の心までは否定したくない。実祝さんの伝えたい事も分かる、伝わる。
 あの日は寸前のところで朱先輩と優珠希ちゃんに立ち会ってもらった直後の、一番不安定な時だったから、私も心の余裕は全く無かったし、あの時の優希君もまた本当に落ち込んでいたのだけれど、実祝さんの気持ちを聞き知った今、そこに私に対する優しい想いがあったと分かった以上、私が怒る理由も目くじらを立てる理由もなくなる。
 それに今の私と優希君の信頼「関係」はあの時よりさらに強くて高いって自分ですらも言い切れる。だから私から文句を言う事なんて何もなかったりするし、実祝さんに対して相好を崩すことが出来るのだ。

 ……愛美。そんな愛美だからこそあの日、本気で咲夜とあたしを叱って、先生にまで食って掛かってくれた事が嬉しかった。
 愛美がいつだって誰かのために動いて感情を動かす。その感情があたしに向いたと理解した時、愛美が本当の意味であたしに優しさを向けてくれたのが分かって嬉しかった半面、自分のした事が恥ずかしくなって申し訳なくなった。 (127話)
 なのにお母さんはあたしに一言も叱る事なく“愛美ちゃんを信じなさい。今は喧嘩して疎遠になってたとしても、必ずあたしの想いは届くから、自分にとって本当に大切な友達を信じなさい”って言われただけだった。 (133話)

 本当にあのお姉さんはどこまで先を読んで私や実祝さんと話をしていたのか。喧嘩していてもお互いを想いやる気持ちさえ途切れさせなければと、常々意識していた私の心まで読み切られてしまっている気がする。
 だからあろう事か、私は一度下げてしまった実祝さんの成績に関して喜んでしまうのだ。

 そして、あたしが一生忘れられない日になった先週の木曜日、9月3日(木曜日)健康診断の日。咲夜から涙ながらの話を聞いて、翌日先生からのよく分からない説明を聞いて、今度こそあたしが防さんに抱いていた印象は、全て誤解だって分かってしまった。
 それなのに、何も悪くないのに、愛美も防さんも咲夜もいない。あたしだけしかいない教室の中は酷く寂しくて、そして……寒かった。
 それにもう三年も中学期(なかがっき)に入ってしまって、あたしの勝手な思い込みで喧嘩したまま、みんなとお別れなんて嫌。そう考えたら本当に恐ろしくなっていても立ってもいられなくなった。
 だからあたしはお母さんの話を信じて、愛美を信じて……咲夜だって“愛美なら分かってくれる。なんだかんだ言っても最後には何とかしてくれる”って言い続けてくれたから。だからあたしは勇気を出して、言葉にする。自分にとって一番
 都合の良い事を口にする。あたしは許してくれなくても良いなんて思って



 あたしの事を許して欲しい。その上であたしと前以上に仲の良い友達になって欲しい。


―――――――――――★ 友達との喧嘩の終わりに 完 ★――――――――――


 途中からハンカチで涙を拭うのを辞めた実祝さんが、頬を涙で濡らしながら頭を下げて来るけれど、このままじゃ私の方が友達として付き合えなくなってしまう。
「実祝さん。頭を上げてよ。友達同士で謝る事はあっても、そんな他人行儀なまでの頭の下げ方はしないよ」
 顔が地面に対して正面になるような頭の下げ方なんて、多分しないと思う。
「……私、蒼ちゃんが作ってくれた私たちの思い出のクッキーを地面にたたきつけた時、私、実祝さんに対して怒りが爆発したけれど、あの時、なんて言ったか覚えてる?」 (☆44話☆下から8行目☆)
 結局あの日、私は自分で言った言葉をしっかりと覚えている。つまり、私も自分の心に正直になってみると、そう言う事だったのかもしれない。
「私――蒼ちゃんに謝る事を

許さないから――って言ったんだよ」
 でもそんなのは、あの時実祝さんに余裕なんて無かっただろうし、蒼ちゃんに至ってはその場にいなかったはずなのだ。
 だから実質的には二人共が今の言葉を聞くのは初めてのはずなのに、
「愛美……愛美っ!」
「愛ちゃんの意地っ張りは本当に……もう……でも、そこまで私の事を考えてくれてありがとう」
 瞬時に理解した二人共が、瞳一杯の涙を浮かべながら、実祝さんに至ってはもう一度涙を零しながら私に抱きついてくれる。
「……私の方こそ……みっともない意地をたくさん張ってごめんね。蒼ちゃんの話をちゃんと聞いとくべきだったね」
 途中から蒼ちゃんに何度も指摘されていたように、度重なる実祝さんのお姉さんからの電話で絆された事も手伝って、最近では全く怒っても腹も立ててはいなかった私の声も上ずり始める。
「ううん。そんな事ない。あたしこそ愛美にとって防さんは大切な友達だって、傷つけたら怒るって言われてたのに、あたしの勝手な思い込みで、防さんを傷つけたのは事実」 (35話)
「私も本気で愛ちゃんが私の事を心配してくれてた事は理解してたのに、頑なに拒んでこんなにも大事になって、取り返しも付かなくなって本当にごめんね」
 つまるところ3人が3人共、心にやましいと言うか非があった事を自覚してしまっていて、それを他の二人が全ての非に対して納得出来たとするなら、
「じゃあこれで三人共それぞれの非を認めて受け入れるって事で、手打ちにするって事でどうかな」
 私の意地、蒼ちゃんの頑なな腕、実祝さんの思い込みと私の親友にした事。私の提案に他の二人も納得してくれたのか、
「愛美っ! ありがとう! 本当に、本当に……嬉しいっ!」
 実祝さんは誰憚る事なく声を上げて涙し、
「本当に……愛ちゃんは……愛ちゃん……なんだから」
 蒼ちゃんはただひたすら静かに涙し、
「二人共こんな意地っ張りな私と友達でいてくれてありがとうっ。許してくれてありがとうっ!」
 私は涙しながら、心から笑った。


 鍵のかかった私の部屋の中、女三人だけとは言え、この年になって思いっきり涙した事が急に気恥ずかしくなった私たちは、お互いの背中をくっつけるような形で、顔を見ないようにしていると、
「……ねぇ夕摘さん。もう私たち友達で良いんだったらさ、私の事名字じゃなくて、名前で呼んで欲しいな」
 蒼ちゃんが実祝さんに対してまさかの積極性を見せてくれる。
 あの出来事は私の短い人生の中でも、これからの長い人生の中でも間違いなく最低の出来事には変わりはないのだろうけれど、皮肉にもあの時を境に蒼ちゃんが変わり始めているのが分かる、伝わる。
「む。だったら“あ”――防さんの方から、言い出しっぺとしてあたしの事を名前で呼ぶべき――愛美は笑うの禁止」
私の身体の震えが背中から伝わったのか、実祝さんが空かさず抗議の声を上げる。
 でも実祝さんも“あ”まで言いかけたのなら、蒼ちゃんを名前で呼べば良いのに。私は背を向けていた顔を実祝さんの方に向け直す。
 でないと蒼ちゃんの事だからあだ名で呼ばれる事になるのは請け合いなのに。
 このままだと積極性が増した蒼ちゃんの尻に、実祝さんが敷かれる事になるのが目に見えそうだ。
「じゃあ私からだね。実祝さん『それで』って愛ちゃんが呼んでるから、みっちゃん……みのさん……あ! (のり)ちゃん!『えっ?!』じゃあ、今から(のり)ちゃん。よろしくね」
 本当にまさかまさかだった。
 しかも次は実祝さんの番だとばかりに、
「祝ちゃんは私をなんて呼んでくれるのかとっても楽しみだよ」
 恥ずかしがり屋で口下手な実祝さんの方を振り向いた、背の小さい蒼ちゃんが上目遣いで急かす。
「っっ……蒼依(あい)……だと愛美と紛らわしいから、蒼依(あおい)で――それで、あたしのその呼び方はお母――」
「――とっても可愛いと思うんだけど駄目だったりするの?」
 その実祝さんが、顔を真っ赤にしながらも何とか蒼ちゃんの事を名前呼びするけれど、上目遣いのまま蒼ちゃんが、実祝さんに向かって首を傾ける。
 その傾けた顔に呼応するように流れたサラサラの髪を、目で追った実祝さんが言葉を詰まらせる。
「私は“祝ちゃん”って可愛いと思うんだけどな」
 こう言うのがあざとくならないのが蒼ちゃんの怖い所だと思う。
 その蒼ちゃんの怖さを真に受けた実祝さんの“祝ちゃん”呼びの抗議については、完全に一蹴された形になってしまっている。
「これは困った。このままだとお母さんが二人になってしまう」
 蒼ちゃんの怖さを理解した実祝さんが、結局は白旗を上げて別の意味で頭を抱えてしまうのを
「ははっ」
 やっぱり嬉しく思ってしまう私がいる。
 結局気恥ずかしかったのも束の間、気付けば三人共がお互いの泣き顔を見ながら鍵のかかった部屋の中で笑い合う。
「じゃあ私も今から実祝さんへの呼称を、祝ちゃんって呼び変えよっかな」
「愛美は駄目」
 だけれど、蒼ちゃんの時とは違って私には即答だった。
「じゃあ、私と祝ちゃんは今からこの呼び方ね」
「むう。どうしてこんな事に」
 私たちの連携に気付かない実祝さんの困った声に、二人して涙声でもう一度笑い合う。
「二人共酷い」
 お互いの顔を見ながら、お互いの仲直りの証に三人六本の手を繋いで。

―――――――――――――――――――次回予告――――――――――――――――――――
          やっとの思いで仲直りが出来た二人。
     だけれどもう一人の存在が三人の心の中に残ったままで……
         そこで知らされた主人公と先生の関係……
     だけれどそれもまた、主人公の想いを最優先する友達二人

        一方主人公の気持ちい通りに動いてくれた先生
       そしてもう一組、ボロボロになっている女生徒……

   『そりゃお灸を据えたんだから、言ってしまったら意味ないじゃない』

            次回 163話 孤独と疎外感 4
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