第3話 はたらく心
文字数 617文字
働くにあたっては、女性の存在も気をつけなければならない。どうも、女性は苦手だ。プライベートでは良いけれど、働く場所では何か、要らぬ気を使ってしまいそう。
1日8時間も職場にいれば、恋人と一緒にいるよりも長い時間を共有することになる。介護の現場は、ただでさえ女性が多い。性差別なんか、したいと思わないけれど、やっぱり男と女は違うと思う。
しかし、男・女というよりも、個人である。私も、私はひとりだし、彼も彼女も、子どもも大人も、皆ひとりひとりだ。家族だってひとりひとりだし、何をしていたって、どこにいたって、ひとりなのだ。
自分のために働く。これが基本だ。「ひとのため」は、ひとのためなんて意識なく、するものだ。
仕事なのだから、という意識は、積極的に持たない方がいい。どうしたって、持ってしまうものだ。
仕事に、自分を乗っ取られてはいけない。私という人間と、職場での私は、別人になって全く構わない。その自分を包み込む私が、私を統制するところの「ほんとうの私」だ。
中庸を保つとは、私自身がヤジロベエの中心に立つことだ。心、気持ちはあまりに身勝手だから、あてにならない。いつも、左右上下に揺れ動く。
どうせ偏るだろう、ある時点では。しかし、それを中点に戻すのが、私の、私に対してできる、せめてもの役割だ。その私が、まわりへ、何らかの役割を果たしていくのだ。
「まだ働いてもいないのに、考え過ぎじゃない?」と、どこからか、声が聞こえるが。
1日8時間も職場にいれば、恋人と一緒にいるよりも長い時間を共有することになる。介護の現場は、ただでさえ女性が多い。性差別なんか、したいと思わないけれど、やっぱり男と女は違うと思う。
しかし、男・女というよりも、個人である。私も、私はひとりだし、彼も彼女も、子どもも大人も、皆ひとりひとりだ。家族だってひとりひとりだし、何をしていたって、どこにいたって、ひとりなのだ。
自分のために働く。これが基本だ。「ひとのため」は、ひとのためなんて意識なく、するものだ。
仕事なのだから、という意識は、積極的に持たない方がいい。どうしたって、持ってしまうものだ。
仕事に、自分を乗っ取られてはいけない。私という人間と、職場での私は、別人になって全く構わない。その自分を包み込む私が、私を統制するところの「ほんとうの私」だ。
中庸を保つとは、私自身がヤジロベエの中心に立つことだ。心、気持ちはあまりに身勝手だから、あてにならない。いつも、左右上下に揺れ動く。
どうせ偏るだろう、ある時点では。しかし、それを中点に戻すのが、私の、私に対してできる、せめてもの役割だ。その私が、まわりへ、何らかの役割を果たしていくのだ。
「まだ働いてもいないのに、考え過ぎじゃない?」と、どこからか、声が聞こえるが。