第2話 面接

文字数 372文字

 そして派遣会社員と一緒に、施設長と面接。
 あくまでも施設の雰囲気を見て、続けられそうかどうかをよく見極めなければ。その場の雰囲気に流されて、ホイホイ引き受けてはいけない。
 シフト勤務で、早番の日にバスの時刻表の確認も必要だ(派遣会社は、ぼくの通勤手段のことなどどうでもよく、ただ施設に勤めさせればヨシとしか考えていなさそうだから)。

 施設自体は、ホームページを見た限り、アニマルセラピー(ワンちゃん)を招いたり、暖かい季節にはみんなで散策したりと、以前私が勤めていた施設ではやっていないことをしている。入居者さんが払う毎月のお金も、他と比べて安く、良心的な気がする。

 いや、しかしほんとうに、職場は雰囲気なのだ。人間による、人間であるがゆえの、人間がつくる職場。
 妙な先入観を抱かず、何も考えないで行くのがよい。そう思いながら、面接に向かう。
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