第19話 2021.3.19 胡麻団子とタコライスと気まずい空気

文字数 2,005文字

すごく嫌な夢を見ていた。今いる場所も一緒にいる人も不満があるのに、どこにも行くところがないと絶望している夢だ。好きじゃない人と一緒にいるのを妥協して選択しようとしたところあたりで目が覚めた。なぜか戻らなきゃ、と一瞬思った。不満しかなかったあの世界なのに、そこにいなきゃいけないと思ってしまった。そして、ふと我に返って「なんで?」と思う。そして夫のことを思い出す。ブワッと愛おしさが溢れ、幸せな気持ちで満たされる。こっちの世界がいい、と思って起き上がる。そう言えば今日も夜這いならぬ朝這いに来てと言っていたのにまだ来ないな、と思ってリビングに行ってみると起きて暗い中PCをいじっていた。カーテンを開けておはようのキスをする。待ってたんだよ〜と言うと「今日はいいかなと思った」と言われる。

「仕事部屋行こ。茶飯ちゃんも来るならテレビ消しておいで」と言って夫は移動してしまったので、私は行く前に食洗機と洗濯機を回してから向かう。
そこでちょっとのんびりしていたらすぐに「やっぱり事務所行ってくる。すぐ帰ってくる」と言って出掛けてしまった。今日は夫が待ち侘びている新しいMacが届く日なので私はお留守番だ。お土産をお願いする。

夫が出掛けている間にささっと家事をしてしまう。私の好きな家事は食洗機・洗濯機を回す作業で必ず毎日していて、次いで掃除。掃除は気が向いた時にしている。この辺は夫がほぼ絶対しない家事だ。料理はよくやってくれているので、いい感じに分担できてるなあと思う。
夫から自尊心が削られて辛いというメッセがきたりして慰める。そうこうしているうちに夫の待ち侘びているMacが届く。ちょうど夫からも「Macまだ?」とメッセがきていたので今届いたよーと連絡する。
やる気も失ってMacも届いた夫は出掛けてから2時間もしないうちに帰ってきた。お土産は私のラッキーアイテムの胡麻団子。美味しくて一気食いする。お腹を空かせて待っていてよかった。運気上昇を感じる。もぐもぐ。

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夫がお腹すいた〜と言ってタコライスを作ってくれた。胡麻団子を一気食いしたので私は小盛り。でも美味しくてちょっとおかわり。レタスが大きいと言ったら包丁で千切りにしてくれた。「タコライスってこんなに簡単にできるんだ」と言いながら夫は素を使わないレシピを検索していた。最近スパイスが気になっているようだ。今回はスーパーで買ったタコライスの素を使用。お土産のと違ってホットソースが付いてなかったので冷蔵庫を漁ったら以前ちょっと使ってとっておいてあったお土産のホットソースを発見して使ってもらう。

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お腹もいっぱいになってしばらくのんびり。夫もブツブツ言いながら新しいPCで色々やっていた。立ち上がってリビングをウロウロし出してなんか煮詰まってそうだったので散歩に誘って一緒にスーパーまでてくてく歩く。18時頃でちょうど会社員の人達が買い物したり保育園にお迎えに行ったりしている時間で街は人がたくさんいた。「混んでるねー」と話しながらネットスーパーで注文してない範囲の今食べたいものをサクッと買う。スーパーの中に入っているお肉屋さんのスギチキが安かったので買ってもらう。〇〇チキってなんて言うんだろう。ファミチキ、Lチキ、ななチキって全部〇〇チキだよね。そう言えば最近私の大好きな山本ゆりさんがなんかレシピ上げてたなと思って今見てみたら「レジ横チキン」「コンビニのレジの横にあるホットスナックにありそうな衣ザクザク、中ジューシーなチキン」って書いてあった。うん、まさにそれです。1個100円でした。夫はコロッケも買ってた。缶ビールと一緒に食べる。

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うちでは揚げ物しないけど、ウォーターオーブンを買ったら揚げ物できるようになるかなあ。なんかそろそろレンジをグレードアップさせてもいい気がする。本当に自炊増えたし、家が大好きだし、簡単に美味しくご飯ができるようになったら最高じゃないか。難点は色々な商品があって、それぞれの違いがよくわからないことと、実際何ができて何が出来ないということが全く把握できないこと。置く場所が微妙なこと。かな。ずっと迷っていたドラム式洗濯機も買って本当によかったし、買って後悔ってことはなさそうかなあ。ホットクックも気になっているが、ほぼ出掛けない&大人2人の我が家にはウォーターオーブンの方かなあ。パナソニックのビストロとどっちがいいのだろうか。ああ、考えるのめんどくさい。。

スーパーでお風呂の電気を買うのをすっかり忘れて帰ってきてしまったので今日も薄暗いお風呂になってしまう。暗いのはいいのだが、眠くなってしまう。
お風呂から出て夫が待っている寝室に行く。仕事スペースで作業している夫を誘って今日も子作りしようとするが、色々あって失敗に終わる。微妙に気まずい雰囲気になって夫はリビングに戻ってしまい、私はむくれたまま眠りにつく。
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