第11話 2021.3.11 スタバとマックと海

文字数 3,806文字

目が覚める。意識がないまま何も考えずスマホを取り、インスタのストーリーを眺める。しばらく眺めていたら、突然覚醒する。なんだかいつもよりすごく目覚めがいい気がしてくる。久しぶりに体温を計ると36.78℃だった。低温期のはずなのにあんまり低くないなあ。あ、なんで久しぶりに目覚めがいいと思ったかわかった。生理痛がないからだ。ここ二日間は大体お腹痛くて起きてたからだ。今回生理痛ひどかったなあ。今日はもう4日目でほぼ出血もなくなり日常生活が送れるだろう。

小踊りしながらリビングに行き、元気よく挨拶しながらカーテンを開けて回る。寝ていた夫は目を覚まして「茶飯ちゃん、ちゅ〜」と言って口をタコにしているのでいそいそキスしに行く。コーヒー飲むか聞くと「飲む!飲む!」と言うのでお湯を沸かす。コーヒーを淹れながらソシャゲする。スタオケのイベントミッションがやっと終わった。
コーヒーを淹れ、二度寝している夫に声を掛け、夫が昨日買っていたドーナツをもらう。ポンデリングみたいなモチモチしたやつが好き。チョコファッションみたいなやつも食べる。夫に「意外と食べるね」と言われてしまう。てへ。

コーヒーを飲みながらnoteを書き上げる。こんなに早い時間に書き終わるのはレアなので嬉しい。おかげで今日は一日フリーだ。毎日フリーなんだけども。

夫が「どっか行きたい、スタバとか」と言うので準備を始める。昨日見た美容雑誌でアイラインの入れ方が斬新だったので試してみる。私はバーガンディーのカラーライナーを愛用しているのだが、目尻(上)に入れるのと目頭(下)に入れるという。入れてみたが、すごく可愛くも、すごく変でもなかった。リピなし。
それより次マツエクに行ったら少しまつ毛を変えてもらおうと思う。もっとギュインと上がったやつにしてもらおう。
前髪が伸びてきてイマイチきまらない。しばらく前髪なし生活だったので自分で前髪を切ることがなかったが、帰ってきたら切ってみるか。
眉毛をシェーバーでお手入れしていたら夫が後ろから抱きついて来たので、夫の眉毛の繋がりそうな眉間を剃らせてもらう。改めて見てもカッコイイ顔をしている。ほぼヒゲで見えないけど。

メイクが終わって着替えてリビングに行くと、夫は自分の準備を始めた。その間に布ナプキンを手洗いして洗濯機を回し出し、部屋のエアコンや加湿器を消す。

自転車で向かうのに眩しいのでサングラスをしたら夫に「ゆるキャンじゃなくなっちゃった〜」と言われる。今日の髪型はお団子でリンちゃんみたいだったのだが、夫的にリンちゃんはサングラスをしないらしい。眩しいんだもん。

久しぶりに来たスタバは空いていた。いつも座る大きなテーブルに並んで荷物を置き、一緒にコーヒーを注文しに行く。夫はアイスコーヒー、私はチャイティーラテ。夫は会計してすぐに自分の分を受け取り、私は1人受け取り場所に行く。私の前に赤ちゃんを抱っこした女の人が並んでいた。赤ちゃんと見つめ合う。かわいい。飲み物を受け取って席に戻ると、夫は「トールかい」と言ってきた。だめなの?と聞くとダメじゃないよと答える。

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スタバのネットが不安定で繋がりにくいのでしばらくスマホで調べ物をする。すぐにPCを諦めてしまう私に、夫は「そんなすぐに諦めちゃうんだ」と言ってきた。小馬鹿にされたように感じてムッとする。悔しくてスマホで対処法を調べたが、別にPCじゃなくてもいいやと思えてきてそのまましばらくスマホを眺める。夫がたまに思い出したように左手で私の右太ももを触ってくる。私も夫の左手を触る。しばらくしてPCを開いたら普通にネットに繋がったのでnoteを書き始める。もう昨日の分は書き終わっているので今日の分を書いていたら夫に「早いね!」とびっくりされる。ふふん、とドヤる。

しばらくスタバで過ごした後にユニクロに行き、村上春樹コラボTシャツを買う。2人で話し合い、それぞれ1枚ずつ選ぶ。一緒に着れるようにLサイズにする。ノルウェイの森が好きな夫は「緑があるなら赤も欲しい」と不満そうだ。早くTシャツで過ごせる季節にならないかな。買った2枚はこちら。かわいい。

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久しぶりに出かけたのでカルディで買い物もしようかと思ったが混んでいてやめる。夫が小腹が空いたと言うのでマックで軽く食べることにする。私はお腹空いてないが、大好きなポテトをつまみたいとリクエスト。夫はフィレオフィッシュとビッグマックでしばらく悩んでいた。店内は混んでいて少し並んだのでその間ずっと「どっちにしようかな〜・・・あ、グランにしようかな〜」と悩んでいた。順番がきて注文する時、チラッと私を見て「フィレオフィッシュセット」と言っていた。ふふ、かわいい。少し待つと番号が呼ばれたので夫がサッと素早く取りに行ってくれる。一緒に食べる。ポテトの塩味が薄かった。飲み物は私の大好きなコーラ。

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夫が「海行こうぜ!」と言うので自転車で海へ。夫がタバコ吸ってる間に波打ち際まで歩いてみた。人が少なくてのんびりしていて今日もいい感じだ。波音ってなんであんなに落ち着くんだろう。

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振り返ると夫が後ろから歩いてきていた。いつも砂浜に入るのを嫌がるので珍しい。途中ボールを拾ったらしく海に向かって投げていた。
砂浜を歩くのは大変なので、砂浜を出て舗装されている道路に戻る。海を満喫したので、また自転車に乗り帰路につく。

途中までは順調だったが、どっと疲れが出て坂道が登れなくなった。仕方なく自転車を降りて押して登る。結構先を行っていた夫が心配して戻ってきてくれた。上り坂が終わってまた自転車にまたがり、またスイスイこぐ。家の前がすんごく微妙に上り坂なのだが降りるほどでもないため立ち漕ぎでなんとかやり過ごす。さらに駐輪場までに急激な坂があるので、そこもヒイヒイ一歩一歩自転車を押していたら先に自転車を降りた夫がカゴを引っ張って上まで連れて行ってくれた。疲れた。

家に入ったら花粉のついた洋服を全部脱いでワンピースに着替え、ソファにゴロンとなって「万能鑑定士Q」を観る。疲れすぎてて何もできず、ただひたすら夫にくっついて映画を眺めることしかできない。スマホゲームすらできなかった。
夫は私にくっつかれている間も仕事していて、途中からミーティングがあると言って仕事部屋に行ってしまった。仕方ないのでそのまま1人で映画を見ていた。

缶ビールを開けて、チキンライスの準備をする。鳥モモ肉の皮を取り除いていたら夫に「皮捨てるの?捨てないでよ」と言われたので使ってもらう約束をしてビニールに入れて冷蔵庫に入れる。今まで何度も鶏皮を使おうと思っては捨てているので、私は諦めている。

先にお米が炊けたのでお腹を空かせた夫は先に残りのカレーを食べ始めている。のんびり鶏肉と玉ねぎを炒めて、鶏ガラスープの素とケチャップを入れて、炊けたお米と砂糖と塩胡椒を入れて混ぜ混ぜ炒めたら完成。軽くよそって食べる。前に食べた時より美味しさが落ちているような気がする、と夫に言ったら「もち麦のせいじゃない?」と言われる。夫はもち麦が嫌いなようだ。気にせず入れるけど。もち麦は食物繊維の水溶性も不溶性も入っているのでいいんだよね。

いつの間にか夫は寝てしまっていた。私も全然疲れが取れないのでベッドで横になってリカバリーしようと思って夫に勧められたフィッツジェラルド短編集を持って寝室に行く。読み始めてすぐに睡魔に襲われ、そのまま寝てしまった。

何回か夫が来たのをうっすら覚えているが、ちゃんと目を覚ましたら夜の12時だった。寝たのは6時頃だったので、6時間くらい昼寝してしまったのか。おかげでスッキリしてるし、さっきできてしまったニキビが小さくなっていた。睡眠すごい。

リビングに行くと夫が仕事していたので抱きついてくっつく。気が済むまでキスをして、気が済んだので離れて冷蔵庫から缶ビールを出して飲み始めたら「クズだな」と言われたので、朝にビールは飲まないよと言うと「当然だ!」と言われてしまう。まったりビールを飲みながら散らかった食器を食洗機に入れていく。夫とおしゃべりしていたら、いつの間にか夫が私が大切にしていたあたりめを食べてしまっていた。夫は食の恨みの恐ろしさに敏感なので、すぐに一緒にコンビニに買いに行くことに。私が寝ている間に夫は1人でコンビニに行って滞納していた住民税を払っていたらしく、2回目になってしまったらしい。歩きながら今日のミーティングがどうだったのかを聞く。色々心配していたが、とりあえず一難去ってまた一難という感じっぽい。

コンビニでは缶チューハイとあたりめ、ポテトチップスを買ってもらう。夫は食パンを買っていた。我が家は夫のこだわりで8枚切りか4枚切りしか買わない。最近ホットサンドメーカーが導入されたのでもっぱら8枚切りだ。

家に帰って一緒にお風呂に入り、夫はすぐに寝てしまった。私は眠くなかったがお酒を飲む気分でも無くなってしまったのでお水と本を持って寝室に行った。フィッツジェラルド短編集の「残り火」を初めて読んだ。夫が一番好きな話だという。悲しくて、美しくて、夢みたいな話だった。「蝶」という表現が合っていると感じた。夫の考え方のベースをよく表してると思った。
寝そうになったり、やっぱり眠れなくて起きたりしていたら朝になってしまった。
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