第7話 2021.3.7 ザ・カハラで女子トーク

文字数 3,375文字

朝、ベッドに夫が潜り込んできた。夫の体がめっちゃ冷えていて、急速に私の温もりを奪っていく。眠くて目を開けられないが多分私の頭を台にしてスマホを見ている気がする。ちょこちょこキスしてくる。動いてスマホを手に取ったらまだ8時だった。喉がヌメヌメして気持ち悪いと言うと、寝室に飲み物がなかったので「じゃあリビングに行く?」と言って夫は先にリビングに行き、私は基礎体温を計ってから向かった。36.96℃だった。しかし本当は起きてすぐ体を動かさないで計るものなので、まあ適当なんだけど目安程度に。だって夫に来ないでなんて言いたくないもん。

リビングでは夫が二度寝していたのでカーテンを開けて窓の結露を取る。寒いのでエアコンと加湿器と空気清浄機をつけて常温の水を飲みながらnoteを書く。今日は出かけるので早めに洗濯機も回す。
途中から梅白湯を作って飲みながらカタカタしていたら夫が目を覚まして「コーヒー・・・」と言うので、飲むなら淹れるよ?と声をかけると手でグッドマークを作った。お湯を沸かしながら、かたわらに座ってnoteを書く。スタバのコーヒーは粉なので確かに楽だ。しかし、お湯をかけてもふくらまない。これは粉だからなのか、この豆だからなのかどうなんだろう。たまに夫がタリーズで買ってきてくれる豆はふくらむし美味しいのでチェーン店だからどうと言うのはないかなと思うのだが。
しかし味はインスタントなんかより断然美味しい。まあスタバしょっちゅう行くのでいつもの味という感じなのかな。
夫にコーヒーできたよーと声をかけたが返事がない。また寝てしまったようだ。夫がよく見ているサンジャポまでまだ時間があったのでHuluのコナンを流していたら夫がたまに目を覚ましてちょこちょこツッコミを入れている。
思い出したように「コーヒーは?」と言うのでできてるよと言うといそいそ飲みにダイニングテーブルにやってきた。
仕事用のメモをしながらコーヒーを飲む姿をジロジロ見る。いつも半裸で過ごしている夫はたまに私が買った着る毛布を着ているのだが(私は毎日着ている)、バスローブのような雰囲気になるのでエロくてお気に入りなのだ。ムフフ。
そんなことを言ったら夫はぷんぷんして「お客様窓口にクレーム入れてやる!」と言ってきたので、どこ?実家?と言ったら笑っていた。まだ私たちはお互いの両親に会ったことがない。入籍して10ヶ月、むしろもう会う必要ない気がする。

少し小腹がすいた私は遅めのランチを友達と食べるので軽く一昨日のサラダの残りを食べたが、なんかお腹が痛くなってしまう。昨日の鶏ハムほどではないが基本的に私は作り置きがダメなようだ。もったいなくて捨てれない性格を変える時がきたな。この価値観を持ち合わせている間は痩せないだろうし、食べたい分だけ食べるということを自分に許可しよう。その後無事お腹は持ち直した。

夫も今日は事務所に行くらしく、私が家を出るタイミングで一緒に出るという。
メイクして髪を巻き、この前買ったばかりのちょっとドレッシーで可愛いワンピースを着る。寒いのでファーコートを着て、荷物が少なかったので久しぶりにヴィトンの鞄を出す。
普段使いにはカッチリし過ぎなので使ってないが、今日はオシャレな所に行くのでピッタリだろう。
ネイビーのタイツを履き、水色のパンプスを履いて夫と一緒に家を出る。
家を出て坂をおり少し歩いたところで、パンプスが脱げすぎて無理すぎて家に引き返す。
スポスポ踵が脱げてしまって、全部脱げないように母指球をぐっとふんばったりふくらはぎに力を入れたりしなきゃいけなかったり、とにかく不快すぎたので履いていくのを諦めた。
夫についてきてもらって一緒に玄関まで戻り、いつも履いていた快適な黒いパンプスに履き替えて家を出る。
この黒いパンプスはちょっとくたびれてきてしまっているので最初履かなかったのだが、やっぱり履きなれてるだけあって全然違う。勿論スニーカーのような歩きやすさはないが先程とは段違いだ。
おかげで快適に駅前歩けた。ま、乗りたかった電車は乗れなかったんだけど。
待ち合わせしている友人に少し遅れることを連絡して、夫と電車に乗り込む。点々と座っている人がいるくらいの乗車率で、空いていて快適だ。斜め向かいに赤ちゃん連れの若い夫婦が乗っていて、可愛い赤ちゃんの後頭部を見つめる。パパさんが赤ちゃんを抱っこしていて、ニコニコ赤ちゃんに話しかけている様子が微笑ましくてしょうがない。いいなあああー。夫に、うちも赤ちゃんができたら夫くん抱っこする?と聞いてみたら「自分からはやらないと思うから、やって欲しかったら言って」と言われた。想像するだけでニヤニヤが止まらない。
私の目的の駅に着いたので、そのまま乗っていく夫とバイバイして駅前で待っている友人と合流。タクシーでお店まで行こうと思っていたのだが友人のパートナーが車で送ってくれた。おかげで友人の子供にも久しぶりに会えて嬉しい。5歳の彼はマインクラフトにハマっていて、私に色々説明してくれる。「これは食べられないキノコだよ」「これはスイカだよ。マインクラフトの世界では物が四角いんだよ」と画面を見せながら説明してくれて可愛いし、なかなか賢い。すぐ目的地に着いて車を降り、2人と別れる。
レストランに着いたら結構人がいて、まさかの予約でいっぱいで入れなかった。私達2人とも予約なんてしなくていけるだろうと思っていたのでびっくり。仕方ないのでカフェを検索してどこに行こうか相談する。というか友人に完全に任せる。とりあえずレストランと駅を往復してるシャトルバスに乗って桜木町に移動し、新しくできたカハラホテルのラウンジに行くことにする。タクシーに乗り、友人に便利なタクシーアプリを教えてもらう。配車もできるし、拾ったタクシーでの決済もアプリ内でできるという。招待コードを送ってもらう。私が使ったら2人とも2000円クーポンがもらえるやつだ。わーい。

カハラホテルは2人とも初めてだったが新しくてモダンなデザインでちょっとエスニックな雰囲気な上品なホテルだった。ラウンジはあまり広くなかったけど、ちょうど空いているテーブルがあったので座れた。
ちょっとお腹が空いていたのでチーズとトマトのパニーニを注文。フレンチフライとサラダ付きでした。友達はキッシュ食べてた。美味しかった。

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見上げると大きなシャンデリア?と言うのか?花の形の照明が綺麗だった。

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トップ写真にしたけど、窓からの眺めはこんな感じ。ザ、横浜!
残念ながら空は曇り。

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紅茶を飲みながら友人のドバイ旅行の話を聞いたり、お互いの最近の話を楽しくする。話せてすごくスッキリしたし、これからまた一緒に楽しいことができそうな感じ。ドキドキ怖いこともやってみようと思えるから不思議だ。

話しているとあっという間に外が暗くなって観覧車がキラキラし始め、ラウンジの照明も落とされた。昼は賑わっていたラウンジも夜は全然人がいない。
久しぶりにおしゃれな空間に来たけど、たまにはいいな〜。女子同士のおしゃべりにはこういうところが一番かも。楽しかった!
7時頃ラウンジを出て、横浜駅までタクシーで行くのにさっき教えてもらったタクシーアプリを使ってみた。めっちゃ便利だったのでこれからタクシー利用が捗る予感。

横浜駅からは電車で一緒に帰り、夫にも連絡する。
友人と別れて自宅に着くと、てっきりもう帰ってると思っていた夫はまだ帰っていなかった。メッセすると「今会社でる」と返事がくる。
缶ビールを飲みながら家事をしてのんびり過ごしていると、「牛丼を買って帰る」と連絡があり、唐揚げかサバが食べたいとお願いする。HPに単品メニューが載っていたのであるだろうと思ったのに、夫曰く「なかった。何言ってんだコイツって顔された」らしい。おかしいな、唐揚げはともかくサバはありそうなのに。仕方ないので夫が買ってきた牛丼とカレーを少しつまませてもらう。

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久しぶりに出かけたからか疲れてしまったので先にお風呂に入り、お風呂上がりに2本目の缶ビールを飲みながらKindleで完全教組マニュアルを読む。

しかしかなり疲れていたのか、いつの間にかリビングのソファで寝落ちしてしまっていた。夜中に目が覚めて寝室に移動して寝る。
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