第15話 部活と親の関係③
文字数 1,200文字
丸井キャプテン時代には猛練習をやって、
全国大会優勝校である例の名門私学に予選の決勝戦で勝つんだけど、
みんなボロボロでね。
全国大会は辞退しちゃうんだ。
こういうところは流石にあり得ない気がするけど、
感動を呼ぶよね。
丸井君の時代に新入生で入った近藤君。これがガタイの良いピッチャーでね。
キャラクターが面白いんだけど、身体能力や忍耐力があって、次の次にキャプテンになる。
この近藤君の親はしっかり描かれるよ。
でもその前のキャプテンのことを話しておかないとね。
イガラシ君というのだけど、谷口君時代の一年生で、彼はこの作品中では天才的な位置づけ。
頭もいいんだ。そういう人だから、当然丸井君の次を任される。
そうだね。
で、イガラシくんの親は出てこないけど、この年に一年生としてイガラシの弟、慎二が入部するんだ。
二人の家は食堂を経営していることになっている。
二人だけで早起きして、朝のトレーニングをやったりする。
親は放置というか、容認というか、そんな感じなんだろうね。
確かに、そうかもしれませんね。
でもイガラシは、全国制覇の為、やはり部員に猛特訓を課す。
墨谷二中の野球部は今や入部希望者が殺到していて、大所帯なんだけど、
それとともに野球だけ、部活こそ命、みたいな子以外も増える。
イガラシ自身は成績も優秀らしいのだけど、なかなか全員はついてこれない。
次回、少し脱線して、「『キャプテン』における教師の不思議」に迫ります。