第18話 部活と親の関係⑥

文字数 928文字

まあ、そうよね……。
近藤父がノンプロ出身ということもここで明かされるのだけど、
のんぷろ?
ああ、プロ野球ではないけど、大人になって野球を仕事のように頑張っている人。


今は、「社会人野球」っていうのかな?

でももちろん、一般の仕事もこなしている人。

鉄道会社とか大きな機械のメーカーとかに多い。

へー。


で、その近藤君のお父さんなら、松尾ママとは違う考えなんでしょ?

さすが、察しがいいね。


校長先生の誘導もあって、生徒の意見も聞いてみよう、となりそうだったのに、

松尾ママは子どもの判断ではなく、大人が指導しないといけない、と論を張る。

少なくともイガラシくんの意見は聞きましょう、ということでようやく落ち着く。

ほんと、ただのスポ根じゃないですね。
そしてこの場で、イガラシが松尾の自主練の話を披露してしまう。


母親のセリフで「きっと塾をやすんでやっていたのね」「そうにきまってるわ…」と。


このあたり、イメージ通りの描き方ですが、中学生読者は胸が熱くなるのではないでしょうかね。

ちょっとお母さんも可哀想だけどね。
で、結局松尾ママは自分の意見は曲げず、

うちの子はレギュラーからおろさせていただきます、

と言い放ち、その場を去ろうとするんだ。

それは酷いわ!!
松尾ママがちょうどドアを開けようとしたその時、

部員が飛び込んできた。


なんと彼が素振りをしていた際にバットが手を離れてしまい、

その松尾君に当たっておでこから出血させてしまった!

ええっ!


ちょっと、出来すぎだけど、悲惨だわ~

松尾ママは気を失ってしまう。

イガラシと校長先生は部屋を飛び出し、グラウンドへ。


駆け付けた父母も含めたやり取りの中、

この事故を受けた形で過剰な練習の責任をとり、春の選抜大会出場を辞退することになる。


えええーっ!


ちょっとやってらんない。


それに、顧問の教師もコーチもいない学校の部活がそもそも問題でしょ!

そこを父母の誰も指摘しないところが、むしろ潔いくらいのマンガなんだけど、

この辺りを全て生徒に任せるのが、公立の墨谷二中。


すごいよね。

それこそ今なら、それでも出たい! と署名を集めたりする展開?
かもしれませんね。


で、想像以上にみんなあっさりしていて、

夏を目指しましょう!

となっている。


読者的には、

心も体も爽やかだ~

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登場人物紹介

作者投影。文章修行しているつもり。

本職は、寺院の副住職(跡継ぎ)。未婚。

全く似ていませんし、職業も勿論違います。

近所の女の子。里佳。

話し相手になってくれる優しい才女。

拙作「転校したとです。」の山田さんイメージです。

舞衣。里佳の従姉。医学科の学生さん。

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