第20話 部活と親の関係⑧

文字数 1,526文字

そこで中学校の部活について、最近の話題につなげよう。


最近は、部活も必須じゃない学校が増えているんだよね?

拙僧の頃は、「帰宅部」っていうのは自分を卑下した称号で、

実際はどこかに入っているけど参加していない「幽霊部員」とほぼ同義だった気がするんです。

えー、つまんないでしょ?


って私は思うけど、確かに「帰宅部」、つまり「無所属」でもいいみたいね。

部活で出来た友達くらいなんですけどね、拙僧が今でも仲がいいって言える人は。


まあ、それはそれとして生徒には、部活をしない自由がある、ということなんだよね。

そう言われれば、そんな気もする。
そしてもう一つが、教師・学校の問題。


さっきから墨谷二中野球部に教員がいないという話をしてきましたが、

部活の顧問って、本当に必要?

そして要るとしても、それって教員の仕事?

という議論だ。

それね!


中学のソフト部が潰れるかも、ってそういう所かあ!

でもまあ、確かに、日中に授業だなんだで忙しい学校の先生たち。

最近は生活指導なんかも大変そうだし、親からのクレームも昔より増えている。

そんな中、放課後に部活。その場にいなくて怪我でもされたら責任問題。


何もなくても、当然残業だよね。

更に土日祝日も試合だなんだで拘束されると考えると、

これは超ブラック体質。

うわー


確かに、学校の先生って、自分の子どもと遊んでいるのかな?

って心配になったこと、ありますね。


うちのお母さんは、毎日病院で遅くまで子どもたちを診察していて、

ふと私と接する時間の方が短い! って気付いてしまってから、

今の働き方にしたって言ってました。

そうなんだね。


(仕事を犠牲にして子育てをさせられる、という考え方もあるので、

何とも結論は言えませんけどね)


それで今は、部活縮小化や、外部委託、という発想が出てきている訳だ。

保護者運営は、きっと年度毎にメンバーが入れ替わり、安定しないでしょう。

町内会のチームだって、人数も減ってヤバそうなのに、

外部委託って、誰に任せようというのかな?

うまく行く地域も出てくるとは思うんですけど、

結局民間のスポーツクラブとかが出てくるんでしょうね。

あとは塾や予備校で部活めいたことをするかもしれませんね。


あ、これは推測ですけど、英語の民間テスト利用とかと同じ匂いがしますね、拙僧には。


(スポーツクラブ系の株は買い、だな)

なんか、寂しい感じ……
そして我が国には「高校スポーツ」というビッグなコンテンツがあるんだけど、

中学がそうなると、果たしてどうなちゃうか、だよね。


一番話題になるのはやっぱり野球かな。

甲子園を目指す子たちは確かに、

中学軟式の部活よりもシニアリーグのチームから強豪校に引き抜かれるケースが多いからね。

でも高校で急に学校名を背負ったイベントになるのかなあ。


サッカーはその昔、高校生で更に上を目指す人は部活ではなくユースチーム、だったんですが

今はすっかり高校サッカーですよね。

これは中学の部活とは真逆の流れ。



一方で、オリンピックなどの国際大会がある各競技、子どもの頃から強化体制を敷いて参加している。

だから学校の部活はもう無しにして、出来る子だけがそういうところに行く、ということなのかもしれない。




なんていろいろ拙僧は妄想しています。

お師匠さん、すみません。

もうついて行けません。


チーズ饅頭、これ持って帰りますね!

また来ます!!

いかん。。。


つい熱く語ってしまいました。


舞衣ちゃんに何か報告されたりしないかなあ……

このお話はここで終了します。

部活、どうなるんでしょうね。


息子の中学は、まだ全員原則所属ですが、来年度から無所属OKだそうです。

そして土日祝日は外部委託を検討しているそうです。


うーん、どうなる?


ここまで読んでいただき、有り難うございました。

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登場人物紹介

作者投影。文章修行しているつもり。

本職は、寺院の副住職(跡継ぎ)。未婚。

全く似ていませんし、職業も勿論違います。

近所の女の子。里佳。

話し相手になってくれる優しい才女。

拙作「転校したとです。」の山田さんイメージです。

舞衣。里佳の従姉。医学科の学生さん。

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