第３３話　かすかな

　あれ、３日？経ったんか。さすがに４日休むのはな。いや、どうせだったら、１週間休もうかしら。わたしの部屋、居心地が良すぎる。大貧民なわたしが、休んだところで、何の影響力も持ってないし。うん？影響力に憧れてるってこと？わたし、陽キャやん。どうしよっかな、正直、携帯いじってられるし、

好きな音楽や映画、小説、漫画、お絵描き、ぬいぐるみ

なんでもできる。
なんでもできる、
なんでもできるんだけど
なんだかなぁ
なんにも……

それにしても
ぬいぐるみのめいちゃんは
いつも不動の天使よな……

めいちゃん
わたし、どうすればいいの？
めいちゃん
わたし、なんで生きてるの？
めいちゃん
わたし……まるごと世界が
良くならないと、納得いかないの。。

わたしだけが
誰かだけが
浮かばれる世界なんて
魔王が魅せる幻影に過ぎない……
でも、わたしは
実力も運も兼ね備えてない。。
せめて祈る？ことしか……

ふん、
輪廻転生だって
謂わば、命のおままごとなのよ。
今世は花屋さんで
来世は歌手
前世は政治家
だとか、そんなものよ。
よく分からないけど
与えられた世界を喜んで
おもいっきり、やっていくしかない。
与えられてないものを
欲しがって
悲しんじゃダメ。
(悲しんでいいけど、そこは底無し沼なのは体験済み。悲しむのも覚悟がいるもの)

13歳のわたしのなかで
出した答えは
この世界は
どういう訳か分からないけど
有形無形問わず
まるごと繋がり合っていて
まるごと影響を及ぼし合い
まるごと良くなっていく……
これよ！

これが
人間の宿命よ！！

で……それで、言葉を失うほどの
で……、
(不可思議な沈黙、しばし沈黙)

じゃあ、わたしはどうしましょう……？
何をやれば、まるごと良くしていく
一助になれるわけ？？
はっ！！？………
まだ……
分からない……
なにも
分からないけど……

こうしてタオルケットのなかにいることも
もう飽きてきたのかも……

わたし
飽きやすいだけなのかな？
それとも
前を向きはじめたのかな？

まあ、仰向けで
だらんと寝っ転がってるだけだけど