第18話 不思議な夢 ②

文字数 977文字

 あれここは?……
 レトロな機関車?に乗ってるのね。
 機関車のバルコニーに
 わたしは何故か立っている。
 
 うわ~
 綺麗な山々ね。とっても青々としてる。
 あら、立派な寺院?お寺もいくつかあるわ。
 なかに入ってみたいなぁ。

 あれ?けど、何かがおかしい。
 少し走ったら、景色が
 ずいぶんと変わるの。

 突然、北欧のような
 街並みになったり
 ほら、もう、藁葺(わらぶ)き屋根の小さな家々。
 地上では見ない家ね。
 えっ、ってことは
 ここは、妖精の村かしら。



 この列車は
 一体、どこへ向かってるの?

 あ、子供。この子供
 わたし、知ってる子だわ。
 気が付いたら
 レトロな機関車から降りてたみたい。
 
 廊下?部屋のなかには
 同じ顔をした大きなこけしが
 こんなにもたくさん並んでる。
 ずいぶん、メランコリー。

 この子供は
 時々、妖精のような輝きを放つわ。
 きっと子供に化けた妖精ね。ふふっ
 ってことは、わたし
 妖精と知り合いだったってこと?
 
 あら、食堂が見えてきて
 テーブルには
 綺麗に食事が並べてある。
 これから、妖精の団体さんでも
 来られるのかしら。

 ここの食堂の
 おじいさんとおばあさん
 ずいぶん、寂しそう。
 わびしいって、こういうことかも。

 えっ!?
 頭上から光ってるのが
 降りてくる
 あれは??
 ま、まぶしい……
 うわっ、…あぁああ……
 て、てん、天使!?



「ゆのんちゃん、神々からゆのんちゃんに授けるものがあるよ」
「えっ!?」
「これは、有るようで無いんだ。そして、無いけど、刻印されるものなんだ」
「そうなの!?うわっ!?」
「虹の聖杯だよ。ゆのんちゃんには、彩り溢れる愛のパラダイスの実現のために、これから、多くの人々や自然に奉仕して欲しいんだ」
「あっ!?はいっ!!」
「先ずは、サッカー部のマネージャー頑張ってね!!」

わたしの胸のなかに
虹の聖杯が!!?
あ、熱い、……、
な、な、涙が止まらない

「よし、これでゆのんちゃんの魂に虹の聖杯が刻印された。輪廻転生をしても、虹の聖杯は無くならない」
「……はぁ…、はぁ、あ、ありがとうございます……!あ、お名前は?……」
「わたしは、ミューズ系の天使であり、水のエレメントのガブリエル系の天使でもある、ポポロだよ」
「……ポポロ、ポポロ。……ありがとう!!ポポロさん」
「じゃあね、ゆのんちゃん。また会う日まで」
「ま……また!!……」
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