第35話 転生

文字数 1,187文字

 一日一生だとすると、三日三生、七日七生、一年三百六十五回転生、って、どんな人生観してんの?やっぱ、この発想キチガイかも知れない。百歩譲って、とんでもなくエゲツないパッションを持った、話なのね。。たとえば、わたしは八回の転生をわたしの部屋で、しょうもなく過ごしたことになる。明日休めば、っていうか、、学校がちょうど夏休み入ってくれたから、良かったけど、、部活は、完全に休部状態ね。。

 部活……
 行きづら
 行きづら
 行ったとして
 どんな顔して行けばいいの……
 ってか
 お父さんとお母さんにも
 わたしの顔
 見られたくない……

 はあ……今日は7月27日だから、ええっと、、まあ、いいか。

社会や世界の悪魔は、
人のせいにしていた分だけ、
わたしだったわけなんだけど、

じゃあ、悪魔が天使になるためには、
天使まで言わなくても、、
普通の人になっていくには、
どうすれば、良いのかな?、、

 あの世に行ったとしても
 この世と同じ課題に出会うわけだから
 とにかく
 この世でもう少し考えさせて
 もらおうかな……

 お母さんとお父さんのことは
 大切に想ってるし

 だけどなあ
 なんだか潮時というかなぁ
 どうしましょ?

 あ、わたし、、
 一回死ねばいいんだ

 あ、国語の授業で
 詩をクラスの皆の前で
 読まされて、恥、含羞まっくすで
 死んだような
 気分になったし
 気体のように消えたくなったけど、、

 あ、あぁあ!!

 詩のなかで
 想いを込めまくって
 もはやまっくす、すぺしゃる、ぱわー
 な
 詩のなかで死のう。

 そうしたら
 輪廻転生が起きるわけ。。
 
つ、つまり、、!!詩、詩!を!!
遺言のように
書ききったときに、、

新しいわたしに
生まれ変わる……!!!

これよ、これ。

ええっと、今日、今世だけでは
書ききれないかも知れないけど、、何日かかっても、、絶対に完成させるんだから!!!

って、つまり
わたしって、、
一日一生を受け入れ
はじめちゃったって、ことは、、

とんでもくエゲツないパッションを
持ってるって、ことなの?

ぐわはははっ

***

20××年7月30日
詩 高野ゆのん

『金色まっくす』

あれは
なんだ?

あれは
金色だ

あれは
なんだ?
あれは
魚の金色だ
海で育ち、海に帰る

あれは
なんだ?
あれは
空の金色だ
雲の上では、いつも太陽が輝いてる

あれは
なんだ?
あれは
花の金色だ
水、土、火、風、エーテルによって
みずから咲く

あれは
なんだ?
あれは
街の金色だ
人の愛が街を一つ一つ創っている
そうして、天衣無縫のように

あれは
なんだ?
あれは
人の金色だ
総合の源から
一緒に現れた
輪廻転生の旅の末
総合になったときに
総合に還る

あれは
なんだ?
あれは
わたしの金色だ
どれもこれもそれもあれも涙も
マンハッタンもメルヒェン街道も
コップもスコーピオンも
おまえもあなたもきみも
かれもかのじょも
わたしだ

あれは
なんだ?
あれは
ゆのんの金色だ
金色に
まじりけなんて
あるものか
ゆのんに
まじりけなんて
あるものか
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